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【第2種冷凍機械責任者】独学で合格する為の勉強方法とおすすめ参考書を紹介します

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今回はビルメン4点セットである第3種冷凍機械責任者の上位資格、

『第2種冷凍機械責任者』について掘り下げて解説していきます。

4点セットの解説記事でも書きましたが、僕は3種を飛ばしていきなり2種を受験して合格しました。

 

理由としては

  • 年1回の試験であること
  • 3種も2種も難易度に大差ないという情報があったのを鵜呑みにしたこと
  • ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)を講習で取得する場合の条件になること

以上の点があったからです。

第2種冷凍機械責任者とは

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1日の冷凍能力が300t未満の製造施設における製造にかかわる保安責任者となることのできる資格となっています。

 

…なんですが、正直なところビルメン的には免状を使う機会はほぼ無いんじゃないかなという資格です。

4点セットの中では一番需要としては弱い資格かもしれません。
と言うのも、資格が必要な冷凍機を使っているような現場はかなり減ってきているんですよね…

 

しかし、冷凍機はなくとも空調機はどこの現場にも存在します。

試験で出てくる冷凍サイクルなどの知識はビルメン(設備管理)の仕事をするなら持っていて損は無いでしょう。

僕も取得してからは、現場のGHPやEHP、PACの異常が発生したときに知識が役立っているなと実感しています。

 

3冷よりは上位ということで、資格手当をそれなりに出してくれる会社もあるようですね。

4点セットだと手当が1000~3000円程度なのに対し、2冷なら5000円程度出してくれる会社もあるようです。

僕の勤める会社には無いですが…(報奨金のみ)

 

試験概要

第2種電気工事士と同様、年1回のみの試験です。
受けるならなるべく一発合格したいですね。

受験資格は特にありません。いきなり1種を受けることも可能です。

受験料はネット申し込み8500円、書面申し込み9000円です。地味に高め

 

試験日

平成28年度は11月13日(日)です。

毎年11月の第2日曜日に実施されています。

 

難易度

年度 全科目受験
合格率
科目免除
合格率
平成25年 31.2% 91.9%
平成26年 16.5% 71.0%
平成27年 13.7% 84.3%
平成28年 30.2% 87.3%
平成29年 30% 86.9%

実際に受験したときにも、過去に出たことのないタイプの問題がそこそこ多く、苦戦した覚えがありますね。

さらに過去まで合格率調べると、大体30~40%くらいの合格率だった試験だったものが僕の受験した平成26年、そして翌27年も10%代前半になってしまっていて、試験自体が難化したと分析している方が大半です。

4点セットの中では間違いなく最難関だと言えるでしょう。

 

出典:http://www.echoland-plus.com/goukakuritsu/zenkamoku2.html

 

所要学習時間

本腰を入れて学習を始めたのが9月頃だったので2か月程度です。
時間数でいえば50~60時間くらいでしょうか。

僕の場合は、勤務中の暇なタイミングで過去問を回したりしていました。

 

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勉強方法

難化しつつあると書きましたが、とは言え過去問メインの学習で合格できる資格です。

ポイントとしては、過去問を解く際に「正解以外の選択肢の内容まで把握する」ということ。

過去問と同じ問題はほとんど出ませんが、類似の問題は多いです。

その際に上記のポイントが役立つはずです。

 

流れとしては、後述のゼロからはじめる 2種冷凍試験をまずは流し読みして全体を把握します。

最初は理解できないと思います。が、それで大丈夫です。雰囲気を掴みます。

一通り読み終えたら、あとはひたすら過去問を繰り返しましょう。最初はほとんど正解できないですが、解説を読んで繰り返すうちに正答率が上がっていきます。

 

僕のおすすめは科目ごとに集中して取り組む方法です。まずは学識を5年分、次は法令を5年分…といった感じ。科目を集中することで記憶の定着率が高まります。

ここまでで、1か月。残り1か月で全科目通しの過去問演習を繰り返せば合格ラインには乗るかと思います。

 

科目の解説

学識(10問)

2chなどでは「2冷も3冷も大差ない」と言われるのですが、実際の試験では3冷との違いとしてこの学識という科目があります。(3冷は法令・保安管理技術のみ)

この学識には計算問題があり、最初こそ取っつきにくいと思うんですが

実はこれ、サービス問題の可能性が高いので必ず押さえておきましょう。

EchoLand-plusさんの対策ページでも書かれているとおり、6つの公式を覚えるだけで解ける問題です。

 

法令(20問)

講習を受けて、科目免除を受けた場合はこの法令のみの合格で免状を得ることができます。難易度の項を見ると分かりますが、難化前の平成25年度までは9割以上が合格していたのに対して、平成26年度が71%、平成27年度が84%と下がっています。

 

3科目の中では一番取り組みやすいですが、油断は禁物です。

 

保安管理技術(10問)

冷凍サイクルに関する理解度が求められます。

ここで学習することは、実際の空調関連業務でも役立つ内容です。

 

クセのある出題方式

冷凍機の試験はちょっとクセのある出題方式にも注意が必要です。

 

他の資格なら

 【以下の選択肢から間違っているものを1つ選べ】

①.~ ②.~ ③.~ ④.~

答え ①.~

 

となっているようなところを、冷凍機の場合

 【以下の選択肢から間違っているものを1つ選べ】

イ.~ ロ.~ ハ.~ ニ.~ ホ.~

①.イとニ

②.イとハ

③.ロとホ

④.ロとハとホ

⑤.ロとニとホ

答え ④.ロとハとホ

 

このような出題方法になっています。

すべての選択肢に対して知識を求められるということですね。

 

おすすめの参考書

オーム社 ゼロからはじめる 2種冷凍試験

全体を把握するためにはオススメの参考書です。

僕はこれと過去問のみで合格できました。

要点がコンパクトにまとまっています。過去問の解説で分からないところを参照するための辞書のように使うこともできます。

試験に合格するだけの目的なら、この参考書がいいでしょう。

 

電気書院 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集

過去問はこれ1択ですね。5年分の過去問が載っています。

1冷の分要らないからもっと安くしてほしいんですが、ほかに選択肢がないのでやむなく…という感じ。

以前まで、過去問はこちらの電気書院出版のものしか選択肢がありませんでした。

僕が受験した際に使ったのもこの問題集です。ほぼこの問題集のみで合格できました。

 

2種冷凍機械責任者試験 合格問題集

ようやく2種のみ掲載の過去問が出版されました。

こちらは電気書院の過去問より1年多く、6年分の過去問が掲載されています。

解説も丁寧で、2種のみの受験であればこちらの問題集が良いでしょう。

 

SIによる上級冷凍受験テキスト

過去問と「ゼロから~」だけではすべての範囲を網羅できない試験なので、100点を取りたい人には協会のこのテキストが必要です。

僕は必要ないかなと思っていたんですが、職場の先輩が譲ってくれたので一応軽く目を通してみました。

 

…解説がわかりずらい…(個人の感想です)

このテキストから勉強を始めると、途中で挫折してしまうかもしれません。

ある程度学習が進んだところで、知識の補強として使うのが良さそうかなと思います。

 

おすすめの対策サイト

冷凍機と言えば!というレベルで超おすすめなのがEchoLand-plus(エコーランド)さんですね。

学識では絶対得点したい計算問題についての要点解説や、各科目の過去問演習など

無料でここまで公開されているのには本当に頭が下がります。

僕が受験したときにも大変お世話になりました。

このサイトだけで合格できた、なんて話も聞いたことがあります。

 

講習と検定について

講習を受けて検定に合格することで、本番の試験では「法令」以外の科目を免除することができる制度があります。

確実に合格をしたいという方にはこの方法がおすすめです。

難易度の項でも触れましたが、平成26年度の難化までは9割以上が合格しています。

僕の受けた平成26年度はそんな法令も難化していて、2ちゃんねるの本スレでは阿鼻叫喚でしたね…

 

日程についてはこちらを参照してください

 

受講期間は3日間、各科目7時間ずつです。

上期と下期、年2回の実施で、受講料は1種、2種、3種でそれぞれ異なり

種類 インターネット
申し込み

郵便振替

申し込み

第1種  20,500円  21,100円
第2種  18,400円  18,900円
第3種  15,700円  16,200円

となっています。

 

ちなみに、この講習で使うテキストはSIによる上級冷凍受験テキストです。

受講料は正直高いですが、受ければほぼ確実に合格できると考えれば安い気もしますね。

 

いきなり2種を受けて大丈夫?

大丈夫です。

勉強を始めるまで「冷凍サイクル」や「冷媒」みたいな言葉こそ知ってはいましたが、詳しいことは全く分からない状態だった僕が難化したといわれる平成26年度で合格できていますし。

年に一度しか受けられない資格なので、効率よく資格を取りたいと考えているならいきなり2種はアリでしょう。

 

個人的な考えを言うと、もし講習を受けるなら一気に1種を取ってしまうといいんじゃないかなと思います。

全科目を自力で受けるなら2種までなら可能なんじゃないかなーという感じですね。

 

第2種冷凍機械責任者取得のメリット

冒頭にも書きましたが、冷凍機試験は2種以上だとビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)を講習で取得する場合の条件になる資格です。

 

ビル管理士の講習は受講条件がさまざまあり、

  • 電験3種を所持してから2年以上の実務経験がある者
  • ボイラー1級を所持してから4年以上の実務経験がある者
  • 衛生管理者免許を所持してから5年以上の実務経験がある者

など、特定の資格や学歴を所持してから実務経験を積むと受けられるのですが

 

2種冷凍機はまさかの電験3種と同格の扱いなんですよね。

試験合格までの労力を考えたとき、これは破格の条件だと言えると思います。

つまり、2冷を取得しておけばビル管理士にも半分合格したようなものだと言い換えることもできるわけですね(言い過ぎ)

 

ビル管理士を講習で取得しようとした場合は

11万円ほどの受講料を支払い、約3週間・103時間の講習を受けることで免状を得ることができます。

 

最後に

難化傾向にありますが、第2種冷凍機械責任者を取得することで得られるメリットは大きいです。

 

3種を取得したのでステップアップしたい、いきなり2種から受けてみる、そういった方の参考になればうれしいです。

 

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おわり

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