前回の記事は反響も大きく、多数のメッセージを頂きました。
大変励みになっています。本当にありがとうございました。
あれから10日ほどが経過しましたが、記事タイトル通り摘出手術を無事に終え、本日自宅に帰ってきました。
前回同様、ほとんど日記のような形ではありますが経過をまとめてみます。
9月8日(金) MRI検査
人生初のMRI行ってきました。とりあえずリンパや肺などの転移なし!よかった!
あとは摘出してみないと分からないけど、腫瘍マーカーによると非セミノーマの可能性が高いとのこと…— yamapi (@yamapi33) 2017年9月8日
先日の診察時に予約しておいたMRI検査を受けました。
精巣腫瘍で転移しやすい鼠径(そけい)リンパ節や肺はCTで検査ができるのですが、肝心の精巣はMRIでないと精密な腫瘍の判定ができないとのことです。
初めてのMRIでしたが、まぁなんとも音がうるさい検査ですね。
動きに弱い検査ということで腰、脚を縛られヘッドフォンでクラシック音楽を聞かされるも、それを越えて聞こえてくる工事現場のような音、という異様な環境で1時間ほど。
終了後、主治医の先生から
- CTではリンパ節、肺への転移は無かったこと
- MRIにて精巣の腫瘍は間違いがなかったこと
- 先日の血液検査(腫瘍マーカー)によると「非セミノーマ」の腫瘍である可能性が高いとのこと
を聞きました。
前回の診察時に一番不安だった転移が今のところ無かったのが不幸中の幸いでした。
〜入院まで
手術が確定したので職場への報告など。
部位が部位なこともあり、上司とシフト上迷惑をかける可能性のある方にのみとりあえず伝えました。
まぁいずれ知れ渡ることになるかとは思いますが…
たまたま、入院の日程と研修の都合でシフト調整していた日程が被っていたので研修をキャンセルするだけで済んだのは良かったです。
9月11日(月) 入院1日目
前日が宿直だった為、明けで朝10時頃に帰宅しました。
妻が用意してくれていた入院用グッズの内容を確認。
13時から病院にて各種説明を受けましたが、
看護師さん、麻酔科の先生、手術担当の先生と、次々やってきたりこっちから出向いたりしているなかで、同じ質問を3〜4回されてちょっとダルかったり。
まぁミスが無い為との名目だったんで仕方ないか…
個室を希望していたものの、満床の為二人部屋になりました。
相場は分からないですが
個室だと1日1万5千円or2万5千円、2人部屋なら窓側5000円廊下側3000円、大部屋は追加無しって具合。
1万5千円の個室を希望してたら3000円の2人部屋廊下側になったんで、トータルの金額はかなり変わりそうです。
想定してた5分の1の差額ベッド代ですね…w
ストレスを少しでも溜めないように、と思ってたんですが、思ってたより2人部屋でも快適そう。
ベッド代浮いてむしろ良かったかもしれない。
個室だとテレビや冷蔵庫は自由に使えるけれど、2人部屋以上になると課金して使うシステムでした。
面白かったのがこれ。
冷 蔵 庫 課 金 ボ タ ン pic.twitter.com/QHEuMLS4eo
— yamapi (@yamapi33) 2017年9月11日
Twitterにアップしたら割と反響がありましたね。
てっきり、押したらタイマーがスタートして退院時に精算ってことかと思ってたら、テレビカードを買って挿入してるときに押すと1回24時間100円でカードの残高が使われるって事でした。
今回入院する病棟は、
消化器外科・泌尿器科・呼吸器科・肛門科・眼科・皮膚科なんかの患者が入院している病棟で、隣はけっこう高齢っぽいおじいちゃん。
目の手術をして、一泊入院だとか。
明日の午前には退院するのでまた違う人が来るっぽいです。
中途半端に説明と説明の間が空くので、妻と話したりスマホをポチポチしたり。
18時に夕食…だったのが、ちょっと遅れてシャワーの予約18時半と配膳タイミングが被ったので、シャワー後19時くらいから夕食。
両方のタマが揃った状態での最後の晩餐 pic.twitter.com/JxR19BpUpN
— yamapi (@yamapi33) 2017年9月11日
ここから絶食、12日の朝11時からは絶飲食って事で、これが手術前最後の晩餐でした。
21時半消灯でしたが、、まぁゲームとかして結局24時頃就寝したはず。
正直、この段階では体にはほぼ不調が無いので、普通に病院で泊まっただけって感じでした。
9月12日(火) 入院2日目
手術当日。
なんですが、午後からの予定なので午前はずっと暇でした。
昨晩から絶食なので朝食も無く、血圧とか体温測ったくらいで後は談話室でお茶飲みながら本読んだりゲームしてたり。
手術は15時予定で、繰り上がると早くて13時からって事で、妻には13時ちょっと前に来てもらいました。
術後、麻酔切れるまではしばらくベッドから動けないので、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)防止の弾性ストッキング(2500円)を半ば強制的に買わされてたんですが、それを履いて待ってると13時半から手術とのことでした。
それにしても弾性ストッキングなかなか高いな…
手術
そして手術がスタート。
割と新しい病棟だけあって、手術室はなかなかキレイで広かったですね。
気さくな先生で、結構話しかけてくれてたんで緊張は少なかったかも。
全身かと思ってたら下半身(腰椎)麻酔だったんで、術中は起きてることもできたんですが、手術の音聞いたりするのも嫌だったんで寝てる間に終わるようにしてもらいました。
ちなみに、剃毛ですが
オモコロの記事なんかで看護師さんがするって読んでてドキドキしてたところ、僕の場合は手術室に入って麻酔が効いたあと、普通にドクターがバリカンでカットしたみたいです。
更に、メスを入れる箇所のみ剃毛しているので左半分は残してありました。
股間が人造人間キカイダー状態。こんなん笑うよね…
病室に戻ってきたのが15時半くらいだったので、手術は2時間くらいだったと思います。
「終わりましたよ」と起こして貰って、「切除したの、見ます?」って事で見せてもらったんですが、正直半分寝ぼけてたんでぼんやりとしか思い出せない…
なんとなく鳥の砂肝に似てたような気がします。スーパーとかにも売ってるやつ。
まぁこちらは血がついててグロかったですけども…
麻酔が切れるのはまだ先で、足に力が入れられない状況だったんでなんとなく気持ち悪かったですが、ともかく無事に手術が終わりました。
手術後
その後麻酔が切れてくると、切開した部分…というよりは腎臓のあたりに痛みが。
これは事前に説明受けてたんですが、今回行った「高位精巣摘除術」は精巣から腎臓へ繋がるリンパ節を遮断してまるごと切除していて、それによって腎臓あたりが痛むんだとか。
男性ならわかってもらえると思いますが、キ○タマをぶつけたりすると、タマじゃなく下腹部が痛いですよね?その感覚です。
麻酔が切れた頃、主治医が様子を見に来たときに患部を見たんですが、右側のビキニラインくらいの位置を7センチほど切ってありました。
この図、ホント分かりやすいな。僕はこれの右側バージョンです。
それにしても、最近の手術は凄いですね。
抜糸もしなくていいし、切った患部もボンドのような物が塗ってあるだけで、ガーゼすらなし。
何故か切ってない陰嚢にガーゼが付いてましたが、これもすぐ外されましたし。
19時から飲食再開していいって事で、妻にコンビニで色々買ってきてもらいましたが24時間ぶりの食事はスゲー美味かったです。
面会時間も終わり、後は寝るだけなんですが
正直、一番しんどかったのが尿道カテーテルでした。
動くと違和感があるのと、抜くときを想像すると嫌で仕方ないという二重のしんどさ。
術後で37.9度まで熱が上がってたこともあって寝苦しかったり、この日から隣に入ってきたオジサン(肺を切ったらしい)が咳き込むたびに「イテテ…」と時間問わず喋るわ、イビキも結構凄いわで、こっちも1〜2時間おきに目が覚めるって具合。
なかなかしんどい夜でした…
9月13日(水) 入院3日目
気だるそうな看護師に「じゃあチ○ポの管抜きましょうか」ってだいぶカジュアルに尿道カテーテル引っこ抜かれたけど、なかなか痛かった…😇
— yamapi (@yamapi33) 2017年9月12日
朝、起き抜けに尿道カテーテルをサクっと抜かれたくらいで、経過観察の日。
点滴も外れ、切った腹部が痛むもののシャワーもOKでした。
しんどかったのがトイレ。
カテーテルは抜いてあるものの、尿をするたびなかなかの痛みがあって行くのを躊躇うレベル。
この痛みはいつ治るのか…
この日は妻、たまたま休みの友人が3人、両親、職場の現場責任者と、多くの人がお見舞いに来てくれて本当にありがたかったですね。
生活音のうるさい隣のオジサンは、遂にかなりのペースで大音量の屁を出すようになってかなりイラつきましたw
相変わらずイビキもなかなか。
うーん、この
やはり個室でない限りはイヤホンか耳栓必須だな、と痛感しました…(持って行っててよかった)
9月14日(木) 退院
前日の検診で「予定通り、明日退院しましょう」と言われていたので朝から身の回りの整理など。
朝食を食べて荷物をまとめ、10時半頃精算を終えて退院することになりました。
手術自体の自己負担額は10万円ほど。僕はそこに差額ベッド代3000円×4日といった具合。
限度額適用認定証が間に合わなかったので一旦建て替えましたが、後日加入している健康保険組合から差額が返ってきます。
健康保険制度の有り難みは自分が病気をすると強く感じますね。
また、僕は共済保険の「入院保障2型」に加入しているので
入院4日分と手術について保険金が降ります。随分負担としては小さくなる(むしろ自己負担は無くなるくらい?)感じです。
帰宅後、キカイダーになっていた陰毛を整えました
今後の流れ
退院しました!
まだ傷口から血が滲むものの、痛みもかなり引いて経過良好です。
あとは摘出した睾丸の病理検査の結果次第ですが、これは3週間ほどかかるのでとりあえず待つのみ— yamapi (@yamapi33) 2017年9月14日
1週間後、傷口の確認と摘出後の血液検査(腫瘍マーカー)を行うので、再度病院へ。
これの結果が出るには1週間ほど掛かるとのこと。
今回摘出した精巣については良性腫瘍なのか悪性腫瘍なのか、その判定には専門機関に送っての調査するため、結果が出るまで3週間ほど待つ必要があるとのこと。
なので、どちらにしても基本的には待つしかありません。
幸い転移が無かったため、悪性腫瘍だった場合でも経過観察になるのではないか?と思っていますが…
この辺りは病院の方針もあるとのことなので、場合によってはがん専門機関へのセカンドオピニオンを考えてもいいかもしれないかなと思っています。
まずは無事に摘出手術が終わってホッとしています。
お礼
前回の記事の反響がかなり大きく、Twitterやブログの問い合わせフォームからのメッセージやアドバイスを多くの方に頂き、本当に嬉しく有難かったです。
個別に返信はしていますが、この場にて改めてお礼を申し上げます。
また、PCのサイドバーとプロフィールページにこっそり載せている「Amazonほしいものリスト」よりお見舞いを送ってくださった方も…感謝しかありません。
うぃる (id:hrktksm)さん
うぃる(@tksm_hrk) さんからお見舞いを頂きました。
お気持ちだけでもありがたいのに…
これで病院にネット環境無くても大丈夫!やったー!! pic.twitter.com/SA1mK0eHfm— yamapi (@yamapi33) 2017年9月4日
あきさねゆう (id:saneyuu)さん
あきさねゆう(@saneyuu )さんからお見舞いを頂きました。
お気持ちが本当に励みになります。本当にありがとうございます!! pic.twitter.com/rWmJou4ohV— yamapi (@yamapi33) 2017年9月4日
Minimal-Green (id:minimalgreen)さん
Minimal-Green(@minimalgreen00)さんからお見舞いを頂きました。
ずっと読みたかった本になので嬉しい!入院中読ませて頂きます。
ギフト券も本当にありがとうございます! pic.twitter.com/aR81n2HEo0— yamapi (@yamapi33) 2017年9月6日
青コリ (id:tmura3)さん
青コリ(@1042limit )さんからお見舞いを頂きました。
美味い煮卵食って早く治します…!
ありがとうございます! pic.twitter.com/JFeVD5SJBT— yamapi (@yamapi33) 2017年9月7日
改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
(ブログでの紹介はちょっと…という場合はすぐに引用ツイートを消しますのでお手数ですがお知らせください。)
おわり