めちゃくちゃ久しぶりにビルメン絡みの記事です。
先日、引っ越しに伴って寝室用テレビ環境についての記事を書きました。
PCディスプレイと地デジチューナーで寝室用のTV環境を作ってみました – ビルメンデス
新居は以前より広くなったものの築年数は古く、細かいところが色々と気になって可能なところは管理会社に色々と手直ししてもらっています。
手直しに来た業者や職人と話をする時に、ビル管理の経験が割と役立つ場面もあったりしますね。
さて、そんな新居なんですが、トイレにウォシュレットが付いていませんでした。
流石にこれは管理会社に言ってもしょうがない事なんで取り付けなきゃいけないんですが、ウォシュレットを家電屋やホームセンターで購入して取り付けまで依頼すると、本体価格に工賃でプラス1万円程度掛かってしまいます。
これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれでしょうが、現在出回っているウォシュレットは30分〜1時間程度の作業で、素人でも簡単に取り付けることが可能です。
今回はAmazonベストセラーでウォシュレット最安の「東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ パステルアイボリー SCS-T160」を取り付けてみたので紹介します。
ウォシュレット取り付け作業の流れ
- 止水栓を締める
- 元の便座を外す
- 新しいウォシュレット便座を取り付ける
- 止水栓を開けて試運転
めちゃくちゃざっくり言うとこんな感じ。
取り外し、取り付け作業に給水管の処理が入ってくるので、細かく分けるともう少し工程は増えますが、やることは基本的に古いものを外して新しいものを取り付け直すだけです。
必要な工具
ウォシュレットの取り付けに必要なものは
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
の2点。
大抵、給水管の位置は狭いので
こんな感じの柄が短いモンキーだと作業が楽ですね。
今回取り付けた「東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ パステルアイボリー SCS-T160」はレンチが付属しているので、場合によっては追加で何も買わなくても作業可能になっています。
まぁ、モンキーくらいは一本あると、家庭内のちょっとした水漏れなんかにも対応できるので買っておいて損はないと思います。
用意しておきたいもの
- バケツや風呂桶など、水が受けられるもの
- ウエス(ぞうきん)
給水管取り外しの際、どうしても管の中に残った水が溢れてくるので、それを受け止めるために必要になってきます。
手が汚れるのが嫌な人はゴム手袋なんかもあると良いかもしれませんね。
取り付け手順
では作業していきます。
1.止水栓を締める
水回りの作業をする際は、まずこれを忘れずに。
色々とヘマをしてしまっても、とりあえず水さえ止めていれば大惨事が防げます。
締める方向は時計回りです。作業をしているとふと「どっちだっけ?」となりがちですが、そういうときはペットボトルのキャップをイメージするとパッと思い出せるので個人的におすすめ。
マイナスドライバーで締めるタイプの他に、ハンドル付きのものもあるので自宅のものを確認しておきましょう。
締めたあとは一度流してみて、タンクに給水されないことを確認しておくと良いです。
2.便座を取り外す
便器を下から覗き込むと、ナットで固定されているのが分かると思うので、それを付属のボックスレンチやモンキーレンチで緩めて便座を取り外します。
それにしても汚かったな…
3.本体固定プレートを取り付ける
ウォシュレットは、ベースになるプレートに差し込んで固定するタイプのものが殆どなので、まずはプレートを取り付けます。
本体固定プレートを取り付けたところ。
このプレートの位置を前後させることで、取り付け位置が調整できるようになっています。
4.給水管を外す
トイレタンクに給水している配管を取り外していきます。
まずはトイレタンクのフタを取り外しましょう。
大抵の場合、持ち上げるだけで取り外せるようになっているので簡単です。
接続部分のナットをモンキーレンチで外していきます。
この時、回すナットに繋がっているもの(この場合だとボールタップ)を手で押さえながら回すのがコツです。
ナットだけで回すと、ボールタップも一緒に回ってしまったり1点に力が集中してしまうので思わぬ破損に繋がることもあるので、必ず手で押さえながら作業してください。
無事取り外せました。
5.分岐金具を取り付ける
タンクへ給水しつつ、ウォシュレットへも水を送るための分岐路を作るためのパーツを取り付けます。これも付属品です。
右側のトの字のが分岐金具、左側に写っている黒い輪が水が漏れないようにするためのパッキンです。
こんな感じでナットの中に入れて、給水管に取り付けます。
パッキンを付け忘れると100%水が漏れるので注意。
かと言って、あまりキツく締めすぎるとパッキンが切れてしまうので、無理に締め込む必要はありません。
6.給水管を取り付ける
分岐金具からフレキシブル管(ホース)でタンクに繋いだところ。これも付属品です。
元々の給水管は、分岐金具を取り付けた事で長さが合わなくなるので、このようなフレキシブル管で取り付けます。
7.ウォシュレット便座を便器に取り付ける
「2」で便器に取り付けたプレートにウォシュレット便座を取り付けます。
水平にスライドさせていって、カチッと音がすればOKです。
8.ウォシュレットへの給水ホースを取り付ける
分岐金具のもう一方を、ウォシュレット本体へ繋ぎます。
これも付属のフレキシブル管をモンキーレンチで締め付けて接続するだけです。
ナットのパッキンを忘れないようにだけ注意。
9.アース線を繋ぐ
冷蔵庫や洗濯機など、水気のあるところで使用する家電は、アース線を繋がないと製品の劣化などで漏電した時に感電の恐れがあり危険です。
アース線は漏電した場合でも、電気を地面に逃してくれるので感電を防いでくれます。
アース線は大抵、こんな感じの緑色の線が先だけ被覆を剥いた状態になっているので、写真のように手でクルクルとヨリ線にしてから
コンセントにあるアース端子のカバーを外し、アースネジを緩めてアース線を繋ぎこみまず。
ネジを緩めて出来た隙間に、ヨリ線を差し込んでアースネジを締めるだけです。
10.試運転をする
これでウォシュレットの取付けは完了ですが、最後に試運転で水漏れが無いかの確認をするのも重要です。
止水栓をゆっくり開いて、交換を行った部分から水漏れが無いかチェックしましょう。
漏れてくる場合は、ほぼ間違いなく接続部分のナットが原因です。
- 締め付けが弱い
- パッキンの入れ忘れ
原因は大抵この2つです。
水が吹き出してくるような場合は間違いなくパッキンの入れ忘れなので、再度止水栓を締めて付け直しましょう。
ポタポタと垂れるような感じであれば、ナットの締め付け不良です。
ナットを締めた際、最初から固いような場合は、水平に締められていないのでやり直しが必要になります。
数回水を流したあと、接続部のナットに指を当ててみて指に水が付かなければしっかりと接続できています。
ここまでで、ウォシュレットの取付けは完了です。
ビルメンスキルでウォシュレット付けた pic.twitter.com/1RS9Rk8fWF
— yamapi (@yamapi33) 2017年7月22日
最後に
今回は「東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ パステルアイボリー SCS-T160」を取り付けましたが、他社メーカーのウォシュレットでも手順は変わりません。
取り付け手順をある程度把握した状態で作業をすれば、取り付けは初めてという方でも1時間以内で作業は完了するかと思います。
今回、Amazonで購入して自分で取り付けたので掛かった費用はウォシュレット本体代の13,800円だけでしたが、この製品を取付け工賃込みで販売している楽天のショップを確認したところ25,400円でした。
自分で取り付けるだけで11,600円が浮く計算です。
自分で取り付けをやってみると、今後万が一劣化して水漏れが起きた場合でも慌てず対処ができるので、長期的に見てもメリットが大きいですよね。
僕のように、引っ越しでウォシュレットを取り付ける必要がある、もしくは使っているものを取り外して新居で使いたいといった場合には、この記事の手順を試してみてください。意外と簡単で驚くと思いますよ。