先日、こんな記事を書きました
日本国内版ZenFone 3(ZE520KL)が高すぎるので並行輸入品を購入することにしました
ちょうどプライベートが忙しくあまり触ることができていませんでしたが、簡単にレビューしていきます。
開封の儀
ガジェット系レビューにおける「開封の儀」、一度は言ってみたい言葉でしたが遂に実現しました。
シンプルでなかなかカッコいい箱です
フィルムに包まれた本体の下には付属品があります。
同梱物としては
- USB Type-Cケーブル
- ACアダプタ
- イヤホン
- 予備のイヤーピース
- マニュアル
- 保証書
- SIM用ピン
イヤホンはカナル型で、通話用マイク付きの操作ボタンが付いてました。
僕の購入した香港版のACアダプタは日本のコンセントでは使用できないので、
こんな感じのアダプタが必要ですね。
台湾版であれば日本でも使用できるACアダプタが付属しているようです。
SIM用ピンはASUSの刻印入りです。
ASUS ZenFone 3(ZE520KL)本体について
今、僕のメイン機であるHUAWEI P8liteと比較してみます。
P8liteが5インチなのに対してZenfone3は5.2インチ。見た目にも持った感じでも差はほぼ無いですね。
5.2インチは片手で操作できる限界かなと個人的に思っているのでGood。
ディスプレイは2.5Dガラス。最近よく見ますね。画面保護フィルムに苦労するやつです。
この画面フィルムはAmazonレビューの評価が高く、ラウンドエッジ加工で浮かないタイプなのでガラスフィルムならこれがおすすめです。
背面もガラス仕様で、価格を感じさせない高級感があります。めちゃくちゃ映り込むんで写真撮るのに苦労しました。
落としたらバキバキになるので注意。
カメラもこんな感じで出ているので、その辺りも含めケースはあった方が良さそうかな。
P8liteと重ねてみると少しだけ大きいことが分かります。厚さもほぼ同じ(公式発表で7.69mm)。重さは144gなのでP8lite(131g)よりは重いですが、iPhone6S(143g)とほぼ同じです。
USB端子がmicroUSBでなく上下逆さでも挿せるUSB Type-Cとなっています。
この価格帯で採用されてるのは他と比べても良いですね。
本体には1本しか付属していないので、追加で購入しておくと良さそう。
MicroUSBからの変換アダプタもあります。
DSDS(デュアルSIM デュアルスタンバイ)対応
ZenFone3が注目されていたポイントとしてDSDS対応という点が挙げられます。(既にMoto G4 Plusが発売されているがそれより安かった)
想定される使い方としては
- SIM1にかけ放題のSIM、SIM2にデータ専用を入れる
- 基本はSIM1、保険としてデータSIMをSIM2に入れておく
などですかね。
仕事用のSIMとプライベートをまとめたりもできるので便利です。
※microSDカードを利用する場合はSIM2のスロットを使うので注意が必要です。
スペック&ベンチマーク
スペックはこんな感じ。
ZenFone3(ZE520KL) | |
OS | Android 6.0 |
CPU | Snapdragon 625 2.0GHz 8コア |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
インカメラ | 800万画素 |
アウトカメラ | 1,600万画素 レーザーオートフォーカス |
バッテリー容量 | 2650mAh |
画面サイズ | 5.2インチ |
解像度 | 1,920 x 1,080(フルHD) |
重量 | 144g |
接続ポート | USB Type-C |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac |
備考 | ガラスボディ 指紋認証 ジャイロセンサー |
僕のようなライトな使い方しかしないスマホユーザーには十分すぎるスペックでしょう。僕は¥31,300で購入しましたが、その値段でこのスペックは高いレベルでまとまっていて素晴らしいんじゃないかなと。
価格面の競合としてはHUAWEIのP9liteがありますが、大きな違いとしては
- P9liteはCPUにkirinを搭載(3Dが弱い)
- P9liteはジャイロセンサー非搭載(ポケモンGO等でARモードが使えない)
この辺りが大きな差になっています。ZenFone3はSnapdragon搭載なので、ミドル向けの625とは言えゲームにも強く、ジャイロ搭載でポケモンGOにも向いています。
Wi-Fi規格も11acに対応しているので、高速通信も問題ありません。
国内版は税込みで約43,000円となるのでアレなんですけどね…
Antutuにてベンチマークを測定してみます。v6.2.1でのスコアになります。
価格帯でのライバルP9liteのスコアが5万点代前半、DSDS機としてのライバルMoto G4 Plusのスコアが4万点代後半ということを考えるとやはりパフォーマンスとしては頭一つ抜けている印象。
バッテリーについて
ZenFone3(ZE520KL)のバッテリー容量は2650mAhと多少少ないかな?といった印象ですが
8時に100%の状態でスタートし【通勤時(往復1時間)と日中にブラウジングやSNS、時々ゲーム】といった使い方で21時ごろ50%~40%くらいの残量でした。
Snapdragon 625は省電力化がさらに進んだCPUという事で、バッテリー容量の体感は悪くないですね。
とは言え、大容量というわけでもないのでヘビーユーザーならモバイルバッテリーはあった方が良さそうです。
ストレージについて
ZenFone3(ZE520KL)の本体容量は32GBですが、実際の空き容量はシステムで8GBほど使用していますので実用量は23GBほどとなっています。
ZenFone3は購入特典としてGoogleドライブ100GBが2年間無料なので、DSDSを利用するならクラウドサービス利用するのがおすすめです。
DSDSを使わないならmicroSD(SDXC)が最大2TBまで対応しているので、microSDカードで拡張しましょう。
スピーカー・音質について
ZenFone3はハイレゾ音源に対応しており、5マグネットスピーカーを搭載。
クセのないクリアで迫力ある音が聴けます。
また、「アウトドア」「動画」「ゲーム」など、イコライザ調整のできる【オーディオウィザード】アプリもデフォルトで搭載しているので、シーンに合わせて使い分けられるのも便利ですね。
実際に使ってみた感想
ここがいいぞZenFone3
体感速度がサクサク
僕の比較対象がP8liteというのもありますが、操作のちょっとした部分におけるサクサク感が段違いです。
P8liteの前まで3GS→4S→5SとiPhoneユーザーだった僕ですが、iPhoneとも遜色無い感じ。
驚いたのがゲームプレイ時です。ポケモンGOを2~3時間通しでプレイした時でも、ほとんど発熱を感じませんでした。Snapdragon 625の省エネ性能はかなり高いレベルだと実感じています。
指紋認証の精度
背面の指紋認証が想像以上に高速で快適です。
僕の中で指紋認証というと、iPhone5Sのもので認識が止まっていたので革命的。
画面消灯の状態でも指紋認証で復帰できるのも重宝しています。
指紋認証にジェスチャーが割り当てられるのも便利ですね。
カメラ
P8liteとの比較になってしまいますが、AFやシャッタースピードが早くノンストレスです。僕はスマホのカメラだけで生活している人間なので、使い勝手がいいに越したことは無いですね。
↑ZenFone3にて撮影したダンボー。クセのない写真が撮れる感じがしています。
↑旅先で撮影した日御碕神社。
↑焼肉。
いずれも特別な設定なしで、オート撮影したものです。
オートだと少し暗めな感じはありますが、0.03秒の高速オートフォーカスと光学手ブレ補正のおかげで使い勝手はかなり良いです。
↑シーン設定も多数ありますし
↑マニュアル撮影はかなり細かく設定できるので、こだわりたい人にもおすすめできます。
ここがイマイチZenFone3
ナビゲーションキー
ZenFone3のナビゲーションキーは画面に印字されているタイプなんですが、バックライトが無いので暗い場所だと分かりにくいですね。
まぁ慣れれば見なくても操作できると思うんですがちょっと気になりました。
日本版の価格
散々騒がれていますが、台湾や米国で2万5千円くらいのものが何故税込み4万3千円になってしまうのか。
「技適代」「ATOK代」「アフターサポート代」などなど言われてますが、おま値*1すぎてもうね…
日本版と輸入版(香港版)の違い
前回の記事でも少し触れましたが、日本版と輸入版の違いについて。
日本版にあって台湾版に無いもの
・技適マーク
・ATOKプリインストール
・au volte対応(5.7インチのZS570KLは非対応)※2016/10/4のアップデートで台湾版無印5.2、5.5もau Volteに対応!
・完全な日本語対応(台湾版はごく一部のアプリで中華フォントになる場合がある)
・日本でのサポート(初期不良、故障対応など)
台湾版のメリット
・安い
・標準のカメラアプリでシャッター音を消せる
・アップデートがおそらく最速(Android7.0アプデもおそらく最速)
既にまとめWikiでも修正されていますが、昨日あったアップデートにてau VoLTEにも対応しました。
ASUS JAPANは価格についてこんなツイートをしていたんですが
@tenki_se 新しいZenFoneをご検討くださりありがとうございます。少しでも快適にご利用頂けるようにキャリアグリゲーションやau VoLTEの対応など、日本向けに複数の項目をカスタマイズしております。今回は、ご要望に添えず申し訳ございません。
— ASUS JAPAN (@ASUSJapan) 2016年9月29日
現実は台湾版(香港版)でもアップデートでCAとau VoLTE対応。
…うーん。
という事で、現時点では
- 技適マーク非表示
- ATOKインストール無し
- 日本でのサポートなし
といったところになりました。
10/16追記
10/13日のアップデートにより、海外版は再びau VoLTEは利用不可となりました。
輸入版の言語について
並行輸入版に関して気になる日本語表示ですが、こちらは搭載しているAndroid6.0が標準で日本語に対応しているので問題ありませんでした。
購入後、最新版までアップデートし、本体を初期化することでいわゆる「中華フォント」は一掃できます。
技適マークについて
完全に荒れる内容ではありますが、触れないわけにもいかないだろうという事で。
台湾版ZenFone3(ZE520KL)は、10/4現在技適マークは表示できないのですが
- CEの認証は得ている
- 技適を通過している日本版ZenFone3と型番(ASUS_Z017DA)が同一である
というのがポイントになってきそうです。
技適が無い海外のスマホが日本でも使えるようになる-電気通信事業法が一部改正 ~ 物欲ガジェット.com
あくまで「海外からの観光渡航者」を想定してはいるものではあるけれど「日本人には適用されない」と表記されているわけもないという点で「違法ではないが適切でない」といった状況
+
技適が通っている日本版と同一筐体、同一品番で現在の違いはファームウェアのみ
この辺りを踏まえ、あくまで自己責任という事ですね。
なので、個人的に並行輸入品をおすすめするつもりもありません。
ASUS公式では並行輸入品のサポートはしないと表明しましたし…。
平素より、弊社製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
ASUS JAPAN株式会社では、お客様に安心して弊社製品をお使い頂けるよう、
責任を持って日本国内正規品の輸入・販売・サポートしております。並行輸入品に関しましては、製品保証・サポート対象外(※注)となります。
並行輸入品は日本国内正規品と仕様が異なり、日本国内での使用に制限がある場合があります。
また、非国内正規品のため、品質保証やサービスの提供は一切致しかねます。
ご購入に関するトラブルにつきましても、弊社では一切対応致しかねますので、ご購入の際は十分に
ご注意ください。あらかじめご了承の程宜しくお願い申し上げます。
…ま、サラっとアップデートで台湾版も技適表示がきそうな気もしていますが(NEXUSのように)
あ、僕のメイン端末はP8liteですよ(ここ重要)
おすすめの格安SIM
コスパ抜群のSIMフリー端末としてレビューしてきたZenfone3ですが、どの通信会社で使おうかな?と迷っているいる方も多いかと思います。格安SIMも随分選択肢が増えましたよね。
僕のおすすめは、現在利用しているmineo(マイネオ)です。
テレビCMも増えてきたので、知っている方も多いかと思います。
詳しくレビューした記事も書いていますので合わせてどうぞ。
mineo(マイネオ)にソフトバンクからMNPしたのでレビューする【おすすめMVNO・格安SIM】
おわり