ビルメン(設備管理)って楽だと聞くけど、実際どんなスケジュールで働いてるの?
と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先日、こんな記事を読みました。
田舎の商業施設でビルメンをやっているという方の話で、
こんなスケジュールで働いているようです。
5時 起床
6時 自転車で10分の就業場所へ出勤6時30分~8時 エスカレーターの掃除
8時~9時 22度設定のクーラーの効いた事務所で休憩
9時 エスカレーター起動
9時5分~10時 22度設定のクーラーの効いた事務所で休憩
10時5分~10時35分 メーター検針
10時40分~11時 22度設定のクーラーの効いた事務所で休憩
11時~12時 お昼休み
12時~12時半 不正駐車がないか巡回
13時~14時 22度設定のクーラーの効いた事務所でカメラ監視
14時~14時半 だらだらと巡回
14時半~15時半 22度設定のクーラーの効いた事務所で休憩
16時 家に帰宅
やたら空調設定が低いのが気になるのですが、朝が早い事を除いてなかなかのまったり現場のようですね。
僕は現在、そこそこ大きめのオフィスビルで働いていますが、
今回はそこでの一日を紹介します。
まずは日勤編。
系列系ビルメン 日勤2人、宿直2人の現場(オフィスビル)にて。
午前
8:30 出勤
45分からの朝礼に備えて着替える。 少し早めに防災センターへ上がって、前日の勤務者から昨晩の話を聞きながら雑談。
8:45 朝礼
正式な引き継ぎを行います。 そして本日の作業確認。テナントの光回線工事が入っているが、設備側で特にやることは無し。トラブルの際は呼んでくださいと警備さんにお願いする。 月次の空調機点検がスケジュールしてあるので、点検表を出力して準備。
9:00 検針巡回
中央監視のシステムから受変電と熱源周りの数値を記録し、現地を巡回する。 異音や異臭が無いか、中央で拾った数値と現地の差異は無いか、などを見ていく。 揚水ポンプなど、巡回中に動いている設備があれば併せて確認。
9:30 防災センターにて待機
と、言いつつただの休憩。 スマホでTwitterをチェック。
10:00 空調機点検
散歩がてら点検に出発。
防災センターでは、暇なのか監視カメラ要員の警備さんによく話しかけられて、時折めんどくさかったりすることも。
点検に出れば一人なので気楽です。
点検では、運転中の空調機の電流値や異音(Vベルトの滑る音など)がしていないか、ドレントラップ(ドレン排水からの空気の逆流を防ぐ役割・悪臭防止)の汚れ等を確認します。特に異常はなし。
時間制限は特にないものなので、ゆっくり目に1時間ほどで終了。
11:30 昼食休憩
本来は12時からですが、早めに食事へ。
緊急対応要員の一人を残して各自休憩します。ランチへ行く人や仮眠をする人など様々。
緊急対応要員は宿直者組で交代で行っているので、日勤者は13時までゆったりします。
午後
13:00 テナントより球替え依頼
むさ苦しい防災センターから一変、テナント女性社員を見て精神の安定を図る。
ゆっくりやって10分くらいで終了。
14:00 検針巡回
朝と同一箇所を含め、午後は屋上のチラーや加圧ポンプなどもチェックします。
30~40分程度で終わるので、防災センターで休憩。
15:30 トラブル発生
清掃さんより、男子トイレの小便器が流れっぱなしになっていると連絡。
センサーか電磁弁が原因だろうなとアタリをつけつつ、工具を用意して現場へ向かう。 現場にて確認すると、センサーの受光部が光っていないのを発見。
とりあえず給水栓を締めて水を止めます。
多分センサーの交換で直る案件だなと判断し、確か在庫があったよな…と思い出しながら、備品庫へ取りに戻る。
小便器のセンサーは電源をカプラで繋いであるので、新しいものと入れ替えるだけで復旧できます。 交換後、正常動作を確認して引き上げる。
16:00 今日の仕事もほぼ終わり
定時は17:45ですが、これくらいの時間から終了ムードが流れ始めます。
防災センターで雑談タイム。
17:00 防災訓練
系列系ビルメンは非常時対応のスキルを求められる事も多いです。
実際、訓練をしているのとそうでないのでは練度に大きな差が出ます。
最初こそ、毎日訓練だなんて…と思っていたものの、慣れればなんてことはありません。 案件ごとのフローはほぼできているので、テンプレートはある程度の頭に入っています。 今日は現場指揮担当にて地震対応訓練を実施。
17:15 訓練の反省会、及び夕礼
日中に発生した事案報告と、夜間作業の確認をします。
本日は夜間に排水管清掃が入る模様。(宿直者が対応)
17:40 帰宅準備
45分が定時なので、着替えながらその時間を迎える。一日お疲れ様でした。
きちんと引き継ぎがさえすれば、
基本的に残業が無いのがビルメンの魅力ですね。
最後に
いかがだったでしょうか。実働だけを切り抜くと3時間くらいかもしれません。
上記のスケジュールはほんの一例で、全くトラブルも球替えもなく点検ばかりやっている(何もしないでダラダラしている場合も多い)日や、逆にトラブルだらけで一日中走り回る日もあったりします。
保守管理という業務内容なので、どうしても受け身の状態が多く仕方ない部分はあるんですが…
極力、トラブルで駆け回る状態にならないために、日々点検をしながら異常を潰そうとしているワケですね。
系列ビルメンは書類業務が増える、なんて話もありますが、そんな現場は人数もある程度確保されているケースが多く、分業になるパターンが多いです。
主に、当直者が日報や報告書などを作成しています。
役職者クラスだとミーティングや折衝、見積もり作成など仕事も増えていきますが、末端で作業やってる人間ならこんなもんです。
何より、ビルメンはノルマらしいノルマが存在していないので、精神的な負荷は本当に少ないんですよね。
仕事内容とトラブルの対処さえ方法さえ身に付けば、こんな楽な仕事も無いだろうと僕は思っています。
もちろん、そこが身に付くまではなかなか辛いです。
覚えなきゃならないことが多種多様すぎるのが難点ですかね。(広く浅くだけど)
そのくせ、教える環境はあまり整っていないので、自主的に覚えようとしなければ知らない事だらけで年数ばかり経過するパターンもあります。(それでもなんとかなるけれど)
能力の個人差が著しいので
人間関係に苦労する可能性もそこそこあったりしますが…
その辺りはまたいずれ。
優良なビルメン会社・求人を探す方法
ビルメン求人の探し方については、別途記事を書いていますので参考にしてみて下さい。
その他、ビルメンへの就職、転職に関する記事
おわり