先日、こんなツイートが話題になっていました
宇宙兄弟の擬音の適当さがよくわかるページ pic.twitter.com/mn6jED4Qsa
— するぽあw (@sulpoaN) 2016年5月12日
漫画のこのような擬音、擬態語を『オノマトペ』といいますが、
今回は僕が個人的に面白い・印象的・不思議だなと感じた擬音を紹介します。
印象深い・面白い漫画の擬音(オノマトペ)の世界
シャワアアアア・シャツッ・ズボンッ・ギュニュッ / 宇宙兄弟
『宇宙兄弟』6巻より
という事で、まずは冒頭の宇宙兄弟から。
シャワーを浴びている、シャツを着る、ズボンを履く、牛乳を飲む、とやっている行動そのままのこのセンス…好き。
宇宙兄弟ではそもそも1巻の初めからしてこんな感じです。
ジダンが頭突きした、ってくだりから
『宇宙兄弟』1巻より
電車の音にもジダンなのがミソ。
ギョーン / GANTZ
『GANTZ』1巻より
僕としてはガンツの代名詞的な擬音じゃないかなと思ってる音。
時間差で撃った対象を内側から爆発させる、っていうXガンという武器なんだけど、銃の音らしからぬ感じが印象的。
めるめるめる / かってに改蔵
『かってに改蔵』11巻より
コマで説明されてますが、メール打つときの音。
久米田先生の功績として語られる擬音。
ロリッ / 封神演義
『封神演義』1巻より
フジリュー版封神演義の妲己三姉妹、義妹の胡喜媚(こきび)の効果音。
容姿が幼女だから、という超分かりやすい感じがいいですね。
語尾に「☆」が付いてたりキャラがすげー立ってた記憶がある。
というか、改めて見てもフジリュー絵はなんとも魅力的だなぁ…
ざわ… / 福本伸行作品
『賭博黙示録カイジ』1巻より
紹介するまでも無いですが、一応。
「…」が付くだけで福本漫画だって分かるのはホント凄い。
ニギ。ニギ。 / 闇金ウシジマくん
『闇金ウシジマくん』21巻より
やたらと気になるんだけど何を表してるのかよく分からなかったオノマトペ。
どうやら「賑やかさ」の「ニギ」らしいです。
この漫画、好きなんだけど読むと精神が荒む…
キュピーン / セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』1巻より
小学生の時好きだった。この キュピーン→ガビーン の勢いだけで面白い。
キラキラした感じを表現した擬音って認識だけど合ってるのかな
クシカツ・ゴシカァン / 魔人探偵脳噛ネウロ
『魔人探偵脳噛ネウロ』1巻より
ドーピングコンソメスープ(DCS)っていう頭のおかしい料理(?)、「クシカツ」「ゴシカァン」と絶妙な誤読ができる効果音で、連載時は某掲示板で凄く祭りになってた作品。
そこから続く「…フゥ~~~…フゥ~~… …クワッ」っていうのは、
完全に「ククッ」の誤植だろうと思ってたのに、コミックスでも修正されてなくて無駄に感激した覚えがあります。
速い・・!! / HUNTER×HUNTER
『HUNTER×HUNTER』21巻より
もはや擬音ではないんですが、印象的だったので紹介。
敢えてこの表現を使うってのが、やはり富樫義弘天才か…と思わされる。
これの直前に「大量の攻撃を捌くキルアに感心するシュート」っていうのを見せておいて、次ページにこれがくるんだからハッとさせられました。
瞬! / うしおととら
『うしおととら』2巻より
アニメも放送中(2016.05.20現在)で再注目されている「うしおととら」では、漢字のオノマトペがいくつかあります。
これ以外だと「割(かつ)」「削(さく)」など。
藤田作品の効果音は勢いが感じられて好きですね。
凛っ!! / めだかボックス
『めだかボックス』1巻より
同じく漢字シリーズ。
この手法はキャラ付けに1役買ってるような気がします。
にょいん / いでじゅう!
『いでじゅう!』1巻より
「チョメジ」という自我を持ったチョンマゲが藤原(本体)から出たときの擬音。
ぬるっとした感じが伝わってくる。チョメジはチョンマゲなので、鬢付け油でテカテカしてるんだよね。
単純にこの「いでじゅう!」が好きなんでそういう意味でラインナップに入れましたw
メラムッキィィン / シャーマンキング
『シャーマンキング』11巻より
木刀の竜が気合を入れた時のオノマトペ。
この他に「メラカッキーン」というのもある。これは竜が凍ったときの擬音。
シャーマンキングもなかなか特徴的なのが多かった気がするなあ
ピュッ / 天才料理少年 味の助
『天才料理少年 味の助』1巻より
なぜか肉汁などの油が女の子にかかるという料理漫画。
料理漫画の擬音じゃないだろという突っ込みはヤボである。
なお、この作品はマンガ図書館Zで無料で読めるのでおすすめ。
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アドミラ~ン!! / Fate/Zero(コミカライズ版)
『Fate/Zero』7巻より
このコミカライズ、かなりクオリティ高くて好きなんですが、原作が原作だけにグロシーンも多いんですよね。
そんな中、ライダーだけが唯一の良心と言える存在です。
そして生まれた擬音がコレ。「アドミラブル大戦略Ⅳ」にかけたものと思われますが、これは考えたら負けなパターン。
『Fate/Zero』7巻より
これは巻末のおまけページ。
「ジェントゥル~ン」て…w
クンッ / ドラゴンボール
『ドラゴンボール』18巻より
ナッパと言えばコレ、って代名詞に近い技「クンッ」。
これ見た時の絶望感凄かったな…
『ドラゴンボール』33巻より
世界チャンピオンも使ってた。
サタンはナッパだった…!?(錯乱)
擬音の宝庫・ジョジョ
さて、面白い・特徴的な擬音と言えば「ジョジョの奇妙な冒険」は外せないでしょう。
これまた紹介するまでもない感ありますが、印象深いのを紹介していきます。
ズキュゥゥゥン / 1部
『ジョジョの奇妙な冒険』1巻より
キスのオノマトペ。あまりにも有名
メメタァ / 1部
『ジョジョの奇妙な冒険』3巻より
勘違いしてる人をたまに見ますが、これはカエルを潰してるわけじゃあなくて
その下の岩のみを割る技術です。
パパウ パウパウ フヒィーン / 1部
『ジョジョの奇妙な冒険』3巻より
考えても全く分からないけど、「フヒィーン」の響きが好きだ。
波紋カッターというのは、「口に含んだワインに波紋を流し、ものすごい圧力をかけて歯の間から押し出すことで水圧カッターを放つ」という技。
グッパオン / 3部
『ジョジョの奇妙な冒険』13巻より
膝が切れた時。めっちゃ切れた感アリアリである
メギャン / 3部
『ジョジョの奇妙な冒険』15巻より
ホル・ホースのエンペラーを発動した時のオノマトペ。
これカッコいいから好き
ピシ ガシ グッグ / 3部
『ジョジョの奇妙な冒険』19巻より
これは「パン ツー まる 見え」「YEAAAH」の流れも含めて好きなやつ。
ボムギ! / 4部
『ジョジョの奇妙な冒険』31巻より
自転車で猫(実際はぬいぐるみ)を轢いてしまった時のオノマトペ。
先日、アニメでもこのシーンありましたね。
アニメでは「ボムギ!」表記が無くて残念…
ゴゴゴゴ・ドドドド
『ジョジョの奇妙な冒険』48巻より
ジョジョ以外でも使われる擬音だけど、やっぱりジョジョのイメージが一番強いですね。参考画像は「ドドド」と「ゴゴゴ」が共存する、結構貴重なシーンな気がするw
探すの苦労しました
最後に
この擬音・擬態語(オノマトペ)って、日本語には凄く多いものだそうです。
そんな中、漫画には作者オリジナルのオノマトペが数々あって本当に面白い。
新しいものが今後も増えていくかと思うと楽しみだなぁ
おわり