古くはauの「G’zOne」から始まり、根強い人気がある耐衝撃・防水防塵のタフネス携帯。
超強そうなやつ届いた pic.twitter.com/vROXpkE1fz
— yamapi (@yamapi33) 2017年10月5日
今回は中国メーカーのUleFoneがリリースしたタフネススマホ「Armor 2」をGearBest様よりサンプル提供頂いたのでレビューしていきます。
2という名前から分かる通り、同メーカーでは2代目となるシリーズで、前作が発売されてから半年程度でのリリースです。
耐衝撃・防水防塵のIP68はそのままに、内部スペックが現行のミドルクラスにアップしています。
UleFone Armor 2 の概要・スペック
先代Armorからは画面サイズ、解像度、SoC、メモリ、ストレージと全てのスペックが向上しており、バッテリーも4700mAhと大容量になっています。
また、中華スマホとしては珍しいdocomoのプラチナバンド(B19)にも対応。
耐衝撃・防水防塵を求める層はアウトドアで活用したいと考えている方も多いでしょうから、山間部や郊外をサポートするB19に対応しているのはかなり大きいですね。
※技適対応はされていないのでご注意ください。
最近のスマートフォンでは当たり前となってきた指紋認証も搭載し、メイン16MP、フロント13MPとカメラ性能もかなりこだわっている事が伺えますね。
IP68
「UleFone Armor 2」の防水防塵は最高レベルの「IP68」です。
IPのあとに続く数字は左が「防塵」、右が「防水」の性能を表しており
左の防塵は1〜6、右の防水は1〜8で等級が分けられています。
もちろん数字が大きいほど性能が高く、つまり「IP68」は完全な防水防塵ということを表しています。
開封の儀
イエローのパッケージが目を引く外箱。アウトドア感ある良いデザインですね。
中身は
- Armor 2本体
- USB Type-Cケーブル
- ACアダプタ(海外用Cタイプ・急速充電【Pump Express Plus 2.0】対応)
- Micro USB→USB Type-C変換アダプタ
- USB Type-C→3.5mmイヤホンジャック変換アダプタ
- SIM用ドライバー
- 取扱説明書(英語)
- 保証書(英語)
付属のACアダプタはMediaTekの急速充電技術【Pump Express Plus 2.0】に対応しており、4700mAhを120分で満充電することが可能とのこと。
しかし、プラグ形状は海外用の”C”なので100均等で変換アダプタを購入するか、自前のACアダプタを使う必要がありますね。
イヤホンジャックはオミットされ、USB Type-Cの端子のみなので、有線イヤホンを使う場合は変換アダプタを使う必要があります。
外観レビュー
「UleFone Armor 2」はグレーとゴールドの2色展開ですが、こちらのグレーのフロント部は黒メインのシンプルな外観です。
写真だと少し見づらいですが、下部には指紋センサーを搭載しています。
背面はゴツゴツとミリタリー感ある仕上がり。
まさにタフネススマホといった意匠でワクワクさせられますね。
中央部分にはNFCが内蔵されています。
左側面。左からSOSボタン・ボリュームボタン。
物理キーはクリック感があって、とても押しやすくGood。
SOSボタンを長押しすることで、設定した番号に発信、もしくはSMSを送信することができます。
右側面。左から電源ボタン・PTTボタン・カメラボタン。
PTTを長押しでZelloというトランシーバーアプリが起動、カメラボタンも長押しでカメラが起動し、起動状態だとシャッターになります。
上部は何もなし。
下部は防水キャップ付きのUSB Type-C端子になっています。
防水のため仕方ないことではありますが、なかなか固くてあけるのに苦労するやつです。
付属のドライバーで背面カバーを外すと、このようにnanoSIMカードとmicroSDカードのスロットが出てきます。
SIMとSDカードのスロットが別れているので別々に運用できますね。
DSDSの機種は増えましたが、SIM2とSDは共通スロットというものが多いので個人的には新鮮でした。
無骨なデザインに惚れ惚れしますね。
本体重量は流石に重く、約270gあります。
今回はウエストベルトなどに通して使えるポーチがオマケで付属してきました。Armor 2がすっぽり収まるサイズ感になっています。
ベンチマーク
使用感
ベンチマーク6万点代でRAM6GBということで、先日レビューした「MAZE Alpha」とかなり近い感覚です。
【MAZE Alpha】実機レビュー|6インチ・ベゼルレスで2万円以下の高コスパスマホ! – ビルメンデス
ブラウジングやYouTubeでの動画視聴など、普段使いの範疇であれば特にストレス無く利用できます。
ディスプレイもフルHDの解像度で綺麗ですし、バッテリー容量も圧倒的。
気になるポイントとしては本体重量です。
約270gで同じ5インチクラスのスマートフォンと比較すると100gほど重いのがやはり気になりました。
もちろんその分剛性が高いですし、ミリタリーチックなデザインにはむしろ重いほうが雰囲気があって良いと感じる方もいるかもしれませんね。
ソフトウェア
素のAndroidに、アウトドア用のツールをまとめた「OutDoor Toolbox」とトランシーバーのような事ができるアプリ「Zello」、左側面のSOSボタンを設定する「SOS」というプリインストールが入っています。
OutDoor Toolbox
タフネススマホらしいアプリで、名前の通りアウトドアで使える機能が集約されています。
ライトやコンパスなどは普通のスマートフォンでも付いていますが、心拍数や気圧などArmor 2ならではの測定項目もあってなかなか面白いですね。
端末独自のアプリなので言語は英語のみ対応。
Zello
こちらはArmor 2特有というわけではなく、スマートフォン全般で使えるトランシーバーアプリ。
右側面のPTTボタンと連動しており、長押しでアプリが起動し、プレストークボタンとしても使えるのでサバゲーなんかで使うのもサマになりそうな感じです。
SOS
左側面のSOSボタンを長押しした際に
- 登録した番号へSMSを位置情報付きで送信する
- 登録した番号へ発信する
のどちらかを設定しておくことができます。
…なんですが、位置情報については僕の手元に届いたものではうまく掴むことができませんでした。(Google Mapは問題なく利用できました)
左下の「高徳地圖」という文字を見る限り、アプリが日本では対応していない気がしますね。現在地取得はこの画面で止まってしまいました。
メッセージと発信は問題無かったので、ここはちょっと惜しいポイント。
カメラ
メインの背面カメラが16MP、自撮り用のフロントも13MPと、スペック上ではなかなか良さそうなカメラ+IP68ということで、今回は水中での撮影をしてみました。
背徳感がすごい pic.twitter.com/b2QXpSIanR
— yamapi (@yamapi33) 2017年10月7日
防水性能もついでに試してみましたが、こんな感じで雑に水に入れても全く問題なかったですねw
肝心のカメラ性能は可もなく不可もなく、といった印象。
スマートフォンのカメラならこれで十分だよね…くらいの仕上がりですね。
ピント合わせやズームもスムーズですし、気軽なスナップ撮影に適している印象。
色味は寒色寄りの味付けです。
水中で撮影してみるとこんな感じ。
側面のカメラボタンでシャッターが切れるので、水中だけでなく、これからのシーズンであればスキーやスノーボードのグローブをしていても簡単に写真が撮影できます。
スマートフォンで使われているタッチパネルの特性を考えると当たり前ではあるのですが、水中では画面操作を受け付けない点には注意が必要です。(水から上げて濡れた指で操作することは可能。)
耐衝撃・防水防塵性能
高いところからの落下テストなどもやってみようかと思ったのですが、YouTubeを探しているとメーカー公式から耐久テスト動画がアップされていたのでそちらを見たほうが話は早そうですね…w(やってることもなかなかハード)
落下テスト
防塵テスト
総評
Antutuスコア6万点代と、ミドルハイクラスの性能がありながら耐衝撃・防水防塵性能に優れ、かつ本体の作り込みもしっかりとしているので、所有欲がとても満たされるスマートフォンでした。
SOSアプリのGPSがうまく動かないなど、細かな不具合もありますが概ね完成度の高い端末と言えると思います。
国内ではau(京セラ)のTORQUE一強とも言える市場に一石を投じる存在となりそうな一台です。
なにせこれで価格は3万円弱というのが強い。
現行の「TORQUE G03」は確かに良いんですが、価格は約8万円と正直高いですからね…
山・川・海と活躍すること間違い無しでアウトドア好きには是非おすすめの「UleFone Armor 2」はGearBestにて販売中。気になる方は是非チェックしてみて下さい。
購入方法は以下の記事で解説しています。
GearBest(ギアベスト)での注文方法・クーポンの使い方を解説。手軽に中華ガジェットが輸入できます! – ビルメンデス
おわり