先日、クレジットカードの更新で新しいものが送られてきた際に、Edyが500円分チャージされていたことがきっかけで電子マネーを使い始めるようになりました。
一度あの「シャリーン」と決済できる感覚を味わうと、もう小銭をジャラジャラとするのが煩わしく感じてしまい、今では入るお店に迷った際「電子マネーが使えるかどうか」が判断基準になるほど生活に馴染んでいます。
そして今月。
3月は僕の誕生日月でして、自分へのプレゼントという名目で「wena wrist」を購入することしました。
「wena wrist(ウェナ リスト)」とは
クラウドファンディングが行われていたのが2015年9月ごろなので、知っている人には今更すぎるんですが一応。
SONYのクラウドファンディングサービス「First Flight」から製品化され、スマートウォッチっぽくないウェアラブル端末として反響を呼んでいる製品です。
Android WearやApple Watchなど、他のスマートウォッチとの大きな違いとして、ヘッド部ではなくバンド部分に機能を集約したユニークな製品となっています。
いかにも「スマートウォッチです」という製品には今まで魅力を感じていなかったのですが、「普通の時計に見えるのにスマートウォッチ」というのは逆転の発想で素敵なプロダクトですね。
wena wristの機能
スマートウォッチとしてのwena wristの機能は
- 通知
- ログ
- 電子マネー決済
の3つとなっています。
以前まではともかく、冒頭のとおり電子マネーの利用頻度が急激に上がってきた僕としては電子マネー決済ができる腕時計という部分だけで購入意欲がかなりそそられました。
BEAMSコラボモデル
購入を決定づけたのがこの「wena × beams」コラボモデルです。
特に「-Chronograph beams edition-」の見た目に完全にヤラれました。
カッコいい…
お値段は既存のwenaの中では最も高額ですが、そこはもう誕生日パワーです。
wena×beamsポチった!! pic.twitter.com/6JF0TkorAO
— yamapi (@yamapi33) 2017年3月4日
妻も「誕生日だし半分出すね」と言ってくれました。感謝。
今回購入した「-Chronograph beams edition-」は、コラボモデルの中でも特に人気のようで売り切れが続出しているようです。
wena x beams クロノグラフモデル、好評につき売り切れ続出! – wena news
僕は公式「First Flight」が展開しているYahoo!ショッピングでの購入でしたが、3月4日に注文した段階で”お届けは17日頃”とアナウンスされていました。
以下、開封~実際に使ってみての感想です。
開封の儀
コラボモデルということでwenaとbeamsの文字が入った箱。
側面にはBEAMSのロゴと「wena × beams」のコンセプトである”a new spec beams”の文字も入っています。
wenaとBEAMSがコラボレーションし、wena wristにBEAMSという多面性のある新たな「機能」(a new spec)を搭載しました。「a new」は逆から読むと「wen a」となり、新しいテクノロジーが隠れていることを示唆しています。
BEAMSコーポレートカラーのオレンジをアクセントに、カジュアルにもビジネスにも取り入れやすいファッション性を追求した端正なフェイスデザインをご覧ください。
開封していきます。
まず開けての第一印象としては「想像以上にカッコいい!」という事でした。
文字盤のネイビーの色味が本当に絶妙で、光の加減で表情が変わる感じといい、BEAMSのイメージカラーであるオレンジのさり気なさといい…かなりツボです。
こうして見るとスマートウォッチ感ゼロですね。
「beams」が小文字表記なのはwena wristに合わせたからだとか。
こういう細かいところも粋な感じですね。
時計の中身部分はシチズン製のクオーツ時計です。
実際に着用してみるとこんな感じ。
バンド幅22mm、ヘッドも直径42mmと大きめですがバランスはしっかり取れていますね。
重量も約148gと結構ずっしりとした重さを感じますが、これはすぐに慣れますし
逆にこの重さが高級感あって所有欲を満たしてくれる感覚があります。
内容物はこんな感じ。
- wena wrist本体
- 保証書
- 取扱説明書
- 充電用Micro USBケーブル
- 充電用クリップ
- バンド調整コマ
ヘッド部とバンド部で取説も保証書も1冊ずつあります。
ヘッド部分の裏にもコンセプトである”a new spec beams”の文字が。
バンド部のツマミでヘッド部分は簡単に取り外すことができ、ヘッドを付け替えることもできます。
お気に入りの時計と着せ替えたり、wenaの別ヘッドを購入するのもいいですね。
ヘッド部分のみApple Watchと交換し、Apple Payと併用してwenaで出来ない電子決済まで補完した時計として使っている方もいるようです。
「NIKKEI STYLE」に掲載、wena wristならお好きなヘッドを付け替えできます!(もちろん、アップルウォッチでも。) – wena news
使ってみた感想
通知機能
スマートフォンとBluetoothで接続し、wenaアプリで設定しておくことでバイブレーションとLEDで電話やSNSでの通知を知らせてくれる機能ですが、振動はなかなか強力で1回だけのバイブレーションでもすぐ気がつくのはかなり良いです。
振動回数も1回、2回、3回、連続と、通知ごとに設定を変えることができます。
Twitterならシアン、LINEなら緑といった感じでアプリのアイコンカラーと合わせたLEDカラーに設定し活用していますが、これが地味に効いています。
僕は基本的にマナーモードで携帯電話を使っているので、スマホが震えるとすぐに取り出して確認する癖があったんですが、wena wristを使うようになってからはまず手首のLED通知を確認し、電話の赤やLINEの緑など即返答の必要がありそうなものだけスマートフォンを取り出すという運用ができるようになりました。
「今、携帯鳴ったかも(服の擦れをバイブレーションと勘違い)」というシチュエーションも、wena wristで解決したのは嬉しいです。
LEDも主張しすぎることがなく、かつ見やすくて好きですね。
ログ機能
wenaのログ機能は歩数チェック、カロリー計算のみのシンプルなものですが、今まで歩数を測定する習慣が無かったので個人的には新鮮でした。
仕事では割と動き回るので、結構歩いてるんだなと。
特にダイエット等しているわけではありませんが、こういうデータを見るのもなかなか楽しいですね。
電子マネー機能
wena wristの購入を考えている方は、やはりこの機能に惹かれているのではと思います。僕もそのクチでしたし。
実際に使用してみたところ、快適性は想像通りでした。財布すら出さずに買い物できるのは気持ちがいいですし、内心ドヤりながら何でもない風に装って使うのは優越感がありますw
よく利用するセブンイレブンでは左手側にFeliCaポートがあり、高さもちょうど良く違和感なく活用できているので満足です。
しかし、すべてのお店でポート位置が使いやすいわけではなく、不自然な姿勢になってしまう場合もあるのでその辺りは承知の上で購入したほうが良いですね。
設定について
wena wristの電子マネー設定は、iOSで「おサイフリンク」というアプリを使用して行います。
僕はメインのスマートフォンがAndroidですが、iPad mini(第一世代)所有しているのと、妻がiPhoneなので問題なく設定できました。
おサイフリンクの推奨動作環境にiPad mini(第一世代)は入っておらず、App Storeの検索にも出てこなかったので「使えないのか…」と思っていたのですが、アプリのダウンロードページに直接アクセスしたところ問題なくダウンロード、インストールができ、設定もできましたので参考までに。
1度設定さえ済ませればスタンドアローンで使えるのは地味に便利です。
残高の確認などはwenaアプリで行なえます。
注意点
僕は楽天Edyをメインの電子マネーとして利用しているのですが、既存のEdy番号をwena wristに登録することができると勘違いしていました。
実際はwena wrist自体にEdy番号が存在していて、そこにお金をチャージして使っていくことになります。
よって
- 他のEdy機能付きカードにチャージしていた場合、残高をwena wristに移すことはできない
という事になります。
僕の勘違いが原因なんですが、これはちょっと誤算でした。wenaを購入した段階では、まだカードの方に8000円ほどチャージしてあったので…w
楽天IDにEdy番号を登録するのが難しい
僕は楽天Edyをマネーフォワードに提携して、利用履歴を家計簿に自動登録していますが、それをするには楽天のIDにEdy番号を登録する必要があります。
しかし、wena wrist単体ではそれができません。
前述の「おサイフリンク」アプリからでも登録できず、最終的にはICカードリーダーのパソリを使って登録しました。
登録方法としては旧Edyロゴのカードと同様です。
登録が完了すると区分としては「おサイフケータイ」扱いになるんですが、 おサイフケータイとして登録しようにも「Edy番号を登録する」が押せなくて苦労しました。
楽天Edyはどちらにしろチャージしなければ使えない電子マネーなので、自宅でチャージできるようになるパソリはどちらにしろ便利だし、と思うようにしています。
確定申告でもe-TAXで使えますしね。
バッテリー持ちについて
wena wristはバッテリー持ちもかなり良いです。
メインは「通常モード」、0:00~6:00を「おやすみモード」で丸3日運用しましたがバッテリー残量は79%でした。
想像以上に充電回数は少なく済みそうな感じですね。
月~金で働くサラリーマンでも週1回の充電で問題無さそうです。
しかし、付属のクリップが無ければ充電をすることができないので、その点はちょっと汎用性に欠ける感じがします。Qiに対応してくれれば尚良いなと思いますが…。
しかし、万が一充電が切れてしまったとしても普通の時計として使えるのが、当たり前ですがwena wristの利点と言えるでしょう。
時計として
今までリリースされてきたwena wristのヘッド部分は、購入した人の声を聞く限り「視認性はあまり良くない」というものが多いように感じました。
ソニーのアナログなスマートウォッチ「wena wrist」購入レビュー – 力こそパワー
しかし、この「wena × beams」今回購入した 「-Chronograph beams edition-」はネイビーの文字盤に白の短針・長針と視認性もなかなか良いです。薄明かりがあれば暗いところでも視認できました。
デザイン自体はTPOを選ばずどこにでも付けていけるのでとても頼もしい存在です。
最近リリースされた「Chronograph White」も視認性の点ではなかなか良さそうですね。
最後に
通知、歩数ログ、電子マネー決済と、スマートウォッチとしての機能はシンプルながらキレイにまとまっていて、実用性とデザイン性を兼ね備えた日常生活に馴染む完成度の高い時計だなと感じています。
僕の購入した「wena × beams」コラボヘッドは限定という点も相まって所有欲も満たされていますし、本当に買って良かったなと感じています。
4月発売のコラボ第2弾、WIREDモデルの発売も控えていますし、今後もコラボレーションモデルは続いていくそうなので楽しみですね。
おわり