昨年末に導入したSynologyのNAS「DS216j」のお陰で、自宅内はもちろん外出時も気軽に動画や音楽を楽しめるようになりました。
PC、スマートフォン、タブレットと、どの端末からでもデータにアクセスできる快適さは一度体感すると戻れませんね。
しかし、唯一不満だったのが転送速度が遅かったこと。
平均転送速度が10MB/s程度と、実用でわりとストレスのある速度でした。
しかし、DS216jの公式ページには
112 Mb/秒 (読み込み)、98 Mb/秒 (書き込み)
となっています。
カタログスペックの1/10程度しか速度が出ていませんでした。
NASの転送速度が遅いのはルーターが原因
「DS216j 遅い」とググると、このような公式のQ & Aページが出てきます。
ファイル転送が遅いのですが、どうすれば速くなりますか? | Synology Inc.
読み進めてみると
[ネットワークの状態] が [1000 Mbps] になっていない場合は、ルーターまたはネットワーク スイッチが Gigabit に対応しているかどうか確認してください。対応していない場合は Gigabit に対応するものに交換すると、ファイル転送速度を向上できるはずです。
はい。
これまで我が家で使っていたルーターはBUFFALOの「WHR-1166DHP3」です。
小型ながら11ac対応で、後継機の「WHR-1166DHP4」はAmazonベストセラーでも1位と、多くの方がコスパに優れたルーターと評しているモデル。
我が家ではCATVのインターネット契約で、下り100Mbpsというそこまで高速でもない契約なので
実際、使ってみても無線の性能には何ら不満はありませんでした。
しかし、NASの転送速度は遅い。なんで?
WHR-1166DHPはLANポートが100/10Mbps規格になっている
モデムからの入力であるWANポートは謳い文句であるGiga対応のWHR-1166DHPですが、仕様をよく読んでみると…
あッ…
※LANポートは100/10Mbps規格です。
という事で、ルーターから有線LANで接続しているDS216jは、ルーターのLAN端子部分がボトルネックとなって速度が遅くなっていたという事でした。
LANポートもGiga対応の高コスパルーター「WSR-2533DHP」
BUFFALOのルーター自体には特に不満も無かった為、LANもGiga対応の「WSR-2533DHP」を購入しました。
ちなみにAmazonベストセラー2位。
1位から2位に乗り換えた格好になりましたw
WHR-1166からはサイズが一回り大きくなり、その分性能もアップしているという感じ。発売から1年半ほど経過しているので、定価から5000円ほど安くなっていたのも良かったです。
「無線引っ越し機能」が便利
ルーターにWPSが搭載されているものからの乗り換えの場合、手順通りボタンを押すだけで今まで使っていた
- SSID
- 暗号化キー(パスワード)
をそのまま引き継げるという機能が付いていました。
これがむちゃくちゃ便利で、すんなりルーターの入れ替えができたのでとても満足しています。
この機能、今はもう普通なんですかね?簡単すぎて感動モノでした。
DS216jの転送速度が改善
という事で、改めて速度を計測してみると…
平均で100MB/sは出ていました。カタログスペック通りですね。
これであれば、NASを内蔵HDDと大差ない感覚で使うことができます。
交換して余ったWHR-1166DHPは、ルーターから離れた部屋の中継器として第二の人生を歩んでもらうことにしました。
ちなみに、速度テスト用のデータは
Windowsで巨大なサイズのファイルを簡単に作る方法:Tech TIPS – @IT
こちらを参考に、1GBの計測用ファイルを作成してテストしています。
NASの転送速度が遅い、という方はルーターを変えるのが手っ取り早いよというお話でした。