【最終更新2017/04/28】
2015年10月にソフトバンクのiPhone5Sから、MVNOのmineo(マイネオ)にMNPしました。
使い始めてから1年以上が経過したんで、実際のところ格安SIMってどうなの?って事を今回は紹介します。
結論から言うと、mineo(マイネオ)は他社をいいとこ取りした最強MVNOでした。
mineoにMNPして変わった事
料金が月約8000円から月約1600(800)円になった
MVNO(格安SIM)と言うと、とにかくスマホが安くなるって事は皆知ってるとは思いますが、僕の場合はこんな感じです。
契約内容は090の音声通話付き、パケット3GBで1600円っていうプラン。
僕が契約した時だと、【ドコモ回線スタート記念】って事で6か月間基本料金800円引きのキャンペーン中だったので更に安かったです。
mineoはちょくちょくこういうキャンペーンをやっているのが好印象ですね。
ただ、この音声通話+3GB/1600円っていうのは他のMVNOと比較したときに特別安いかっていうとそうでもなかったりします。他社とそこまで変わらないです。
では、何故mineoを選んだのかって理由なんですが、mineoには他社にはない独自のサービスが多くそこが決め手になりました。
mineoが他のMVNOと比較して優れているポイント
1.直近3日間の通信制限が無い
これは特に大きかったです。ソフトバンク時代にも3日間1GBって制限があって
「パケ放題なのに制限…?」って思っていたんだけれどmineoの場合はそれが無い。
3日間規制が全くないってMVNOは実は少ないのでこれは大きなメリットかと。
有名どころのMVNOは、結構な確率で3日間制限ありなので、優位点として大きいです。
※mineoはAプラン(au回線)は3日間3GBの制限あり。しかし、制限としてはかなり緩いものです※
2.バーストモードが使える
契約しているデータ量(僕の場合は3GB)を万が一超えた場合、データを追加購入しないと通信制限がかかって凄く遅くなる、ってのは大手3キャリアでも同じなので知ってる人も多いと思います。
でも、mineoの場合、そんな低速通信状態でも通信のし始めだけは高速通信をしてくれる【バーストモード】という機能がある。
実際に、速度制限を掛けて試してみたんですが(mineoスイッチという低速と高速を切り替えるアプリがある)
TwitterみたいなSNSとか、メールチェックぐらいなら全然余裕でした。
UQモバイルなど「SNSのデータ消費ゼロ」を掲げるMVNOがありますが、それは上記「mineoスイッチ」のような低速モードに切り替えることで消費ゼロとしているので、mineoでも実現できますね。 尚且つ、mineoならバーストモードの分快適です。
3.余ったデータは繰り越せる(家族や他人とシェアもできる)
余ったデータ(基本データ容量)は翌月に繰り越せるんで、よほどの事が無ければ契約以上に使えるケースがほとんどです。
余ったデータは家族でシェアできるだけでなく、mineoユーザー同士なら誰とでもシェアできる。友人間やネット上でのやりとりもできるという汎用性の高さは凄いですよね。
4.【フリータンク】で毎月+1GB無料で増やせる(条件あり)
これまた凄いサービス。
余った容量をmineoユーザーでシェアしましょうって発想。
3で他人とシェアできる、と書きましたが、そんなあげるような相手居ないし…って人は、とりあえずフリータンクに入れておけばOK。後々使うかもって時に役立ちます。
mineoユーザー全員でパケットをシェアしあえる、それが「フリータンク」です。
いわば、みんなのパケット貯蔵庫。「今月は余ったなぁ」、そんなときはみんなのためにフリータンクへ。 「テザリングしすぎて今月は足りない!」そんなときは ちょっと借りる。パケットを通じて、見ず知らずのmineoユーザーがいつのまにか助け合う仲間になる。そんなスマホ共同生活、はじめてみませんか?
簡単に言うと誰もが月+1GBを無料で使えるってサービスです。
他社と同じ金額で1GB多く使うことができるというのはかなり大きなメリットではないかな、と思います。
追記
2017年2月21日より、フリータンクのルールが一部変更となりました。
おおまかには以下2点です。
1.パケット残容量によるOUT制限
→累計OUT量が累計IN量以上の方の場合、残容量が1,000MB以下でないとOUTできないようにします。
2.OUT可能期間の変更
→OUT可能期間を下記のように1日短縮します。
[現行]毎月21日~月末日
[変更後]毎月21日~月末日の1日前 (2月は21~27日)
詳細は公式発表を参照してください。
フリータンクのルール変更について | スタッフブログ | マイネ王
背景には、フリータンクの容量が枯渇しかけるという案件があったためです。
あくまで「助け合い」のシステムだったものが、mineo公式としても1GB無料で貰えるというプロモーションとして使っていたのも一因ではないかと言及していますね。
フリータンクのリリースから1年が経過し、mineoユーザー間のつながり・助け合いの場という考え方が薄れてしまっているように思っています。いや、「薄れてしまっている」という表現は正しくないかもしれません。mineoとしてもフリータンクを「1GBもらえる」プロモーションツールとして使ってしまっていたところもあり、助け合いの場という考え方自体を認識いただいていないユーザーさんが増えてきたことも、今回の事態を招いた一因ではないかと思っています。
とは言え、システムとしては他社にはない独自性とユーザーの為を考えた素晴らしいサービスと言えるでしょう。
この4つが大きな理由。
他にも、
- 最低利用期間の縛りが無い(MNPしない場合)
- 家族割(複数回線割)がある(基本料50円引き)
- 自宅でMNPできる(即日開通できる)
- 手数料2000円でdocomo回線⇔au回線を切り替えられる
みたいなメリットがあって、僕がMVNOを検討した範疇では最強なんじゃないかなと思っています。
一つ一つのメリットは他社にも優位性があるんですが、全てをバランス良く網羅できているのはmineoのみ。
まさに他社のいいとこ取りって感じです。
じゃあデメリットは?って話なんだけど、これは半年使った感じ大きくは1つのみ。
昼(12時~13時)の通信が遅い(それでも比較でTOP5以内)
混雑する時間帯に遅くなってしまうのは
MVNOの特性上仕方がない事なんで、ここは割り切るしかないかなと。
正直どの格安SIMにしても、お昼のような混雑する時間帯はちょっと厳しい。
昼にガンガンYouTubeとか使いたい人はそもそもMVNO(格安SIM)は止めといた方がいいです。
ただ、mineoはMVNOの中ではかなり通信速度が安定しているみたいですね。
5月9日の主要格安SIMの下り速度ランキングはこちらです。
8時
順位 SIM名 下り速度 1位 mineo 17.16 2位 docomo 13.25
3位 b-mobile 11.39 4位 BIGLOBE SIM 10.63
5位 NifMo 9.28 12時
順位 SIM名 下り速度 1位 FREETEL 12.23 2位 DTI SIM 3.74 3位 docomo 3.52 4位 b-mobile 1.87
5位 mineo 1.09
20時
順位 SIM名 下り速度 1位 mineo 9.03 2位 FREETEL 6.27 3位 DMM mobile 6.23 4位 docomo 6.16 5位 b-mobile 6.02 22時
順位 SIM名 下り速度 1位 NifMo 10.61 2位 FREETEL 9.67 3位 docomo
9.41 4位 mineo 8.38 5位 DTI SIM 6.35
正直、昼12時以外の結果は素晴らしいんじゃないかなと思います。
ソフトバンクからMVNOにMNPする人は注意!
僕もそうだったんですが、ソフトバンクの人はMVNOに乗り換えた後に使う端末を用意しないといけないので注意が必要です。
大抵のMVNOはドコモ回線の間借りなんで、ドコモユーザーならそのままsimを差し替えれば使えますが、ソフトバンクの場合は格安simに端末が対応していないので、simフリーの端末なり、ドコモ系の端末の白ロム買うなりしないといけないです。
(※ソフトバンクの端末でもSIMロック解除に対応していれば、解除後にそのままmineoでも使えます)
auの場合も、au系のMVNOならそのまま端末が使えます。
ちなみに、mineoはMVNOで唯一au回線とドコモ回線両方に対応できるMVNOなのもオススメ要素の一つです。(※2016年10月からIIJmioでもau回線の取り扱いが始まったので唯一ではなくなりました)
おすすめのSIMフリー端末
じゃあ、SIMフリー端末は何がいいんだろう?
MVNOで通信費を節約しようと考えている方なら、端末もお買い得なものが良いかと思います。
そんな方の為に、おすすめをピックアップしました。
HUAWEI nova lite
圧倒的なコストパフォーマンスが魅力
この値段でこのスペックを出されちゃうと他社はどうしたら…。ってレベルでコスパの良いスマートフォン。P8 lite、P9 liteとSIMフリーの名機を出し続けているHUAWEI(ファーウェイ)の最新機種です。価格.comのスマートフォンランキングも堂々1位。
MVNO専売と言われていますが、上記リンクを見れば分かるようにSIM付きでAmazon等で販売されています。このSIMは必ず契約しなければならないというわけではないので、端末だけの購入も可能というわけですね。
2万円ほどでこのスペックが購入できてしまうのはちょっと衝撃的…w
ASUS ZenFone3
高いレベルでまとまったミドルクラスの決定版
ZenFoneも5、2(Laser)とコスパ抜群でSIMフリー端末を牽引してきた機種です。
2016年10月発売のこちらは、高いレベルでまとまっているイチオシの機種ですね。僕も愛用しています。
2017年2月からはmineoでも公式で取り扱いがスタートします。
【ZenFone 3(ZE520KL)】購入レビュー!コスパ抜群のSIMフリー端末でした
iPhoneは使えるの?
「やっぱりiPhoneが使いたい」 って方も多いかと思いますが、
mineoをはじめMVNOではiPhoneももちろん使うことができます。
現在docomo、auユーザーでiPhoneを利用中の方であればそのままmineoで使うことができますし、ソフトバンクのiPhoneでもiPhone6S以降であればSIMロックを解除することで使うことができます。
我が家の場合だと、妻はソフトバンクのiPhone6Plusを利用していたので、アップルストアからSIMフリーのiPhone7を購入してmineoで使っています。
MVNO自体をオススメできないケース
ここまでMVNO(格安SIM)の利点について書いてきましたが、そもそも乗り換えるのはおすすめできないケースについても解説していきます。
通話がメイン
MVNOは通話した分請求もくるんで、電話しまくりな人はかけ放題プランのあるキャリアの方がいいかと思います。
MVNOはLINE通話で事足りる、みたいな人におすすめ。
(楽天でんわアプリで通話料節約したり、IP電話で通話料は抑えられる)
キャリアメールが使えなくなる
docomo.ne.jp、ezweb.ne.jp、i.softbank.jp、softbank.ne.jp
こんな感じのアドレスが使えなくなるのがどうしても困る、って人はやめときましょう。
LINEがここまで普及してる現在だと、必要性は薄い気もするけど…。
徐々にgmail辺りに移行すればいいんじゃないかなと思います。
LINEの年齢認証ができない
散々「LINEがあるから~」って言っといてアレですが
LINEの【ID検索】をする場合に必要な年齢認証がMVNOではできないです。
「招待URL」「ふるふる機能」「QRコード」この辺りで十分代用できるとは思うけれど、念のため。
サポートはあまり期待できない(かも)
使う端末の事も含めて、トラブルは自分で調べて対処できるって人じゃないと思ってた結果が得られないかもしれないです。
僕はキャリア使ってた時から、機種変更以外の用事でショップに行かなかったくらい
全くサポートを使ってなかったんで問題ありませんでした。
まとめ
この記事を読んで、MVNOにしてみようかな?って思った人がいれば、僕はmineo(マイネオ)をおすすめします。
mineoのDプラン(docomo回線)は、料金こそ突出して安いわけではないけれど
サービス内容がとにかく素晴らしい。他社の優れた点を網羅してる感じです。
最後にmineoのおすすめポイントをまとめてみると
- 直近3日間制限が無い
- 余ったデータの繰り越し可能
- 高速通信のオン・オフが自由にできる(mineoスイッチ)
- 「フリータンク」で誰でも月+1GBが無料
- 家族間・mineoユーザー間でパケットをシェアできる
- 速度制限中でも「バーストモード」が使える
- 最低利用期間の縛りが無い(MNPしない場合)
- 家族割(複数回線割)がある(基本料50円引き)
- 自宅でMNPできる(即日開通できる)
- 手数料2000円でdocomo回線⇔au回線を切り替えられる
MVNO乗り換えてから感じたのは、僕のような
- 電話はほぼしない(してもLINE通話で事足りる)
- 動画みたいな大容量通信はwifi環境でしか使わない
こういう人ならマジでお得ってこと。
よく、2年縛りが終わったら~っていう人も聞くけど、
2年縛りが終わるまでに支払う総額と、すぐにMVNOに乗り換えてかかる費用を比べてみた方がいいです。
僕はそれで尻込みしてたんだけど、実際計算したら即乗り換えの方が安かったです。
SIMフリー端末も色々と選択肢が増えてきたし、MVNOに乗り換えるにはいいタイミングなんじゃないかなと感じています。
おわり