タイトルが全てではあるんですが、睾丸腫瘍(精巣ガン)の疑いがあるということで、右側の睾丸を摘出することが(ほぼ)決まりました。
いままで大きな病気もしたことが無かったこともあって、
「なんで俺が…」
という思いが未だありますが、病気になるって大体こんな感じなんでしょうかね。
2017年 8/26(土) 違和感に気がつく
前日が宿直勤務だったので、明けで帰ってきていたのですが
違和感に気が付いたのはこの日の午後でした。
自宅のトイレで用を足していると、陰囊(きん○ま袋)に違和感が。
明らかに左右できん○まの大きさが違っていました。
左側が「うずらの卵」サイズとすると、右側は1.5〜2倍に膨らんでいて「鶏の卵(Sサイズくらい)」になっており、少し固くなっているんですよね。
硬さを確かめるために軽くつまむと鈍い痛みがあって、「え?きん○まってこんなに硬かった?」と軽くパニックに。
即ネットで
- 睾丸 腫れ
- 睾丸 硬い
みたいなワードでググってみると、いくつか該当する病気が出てきましたが、僕の症状に当てはまりそうなのが「陰嚢水腫」と「精巣(睾丸)腫瘍」でした。
前者であれば水が溜まっているだけで悪性では無いみたいですが、後者は要するにきん○まのガン。怖くなった僕はすぐに近所の泌尿器科を調べてみたものの、この日は土曜日で休診、もしくは土曜は午前までという病院ばかりでした。
とりあえず何もしなければ痛みもないので、週明け、病院が開くまで待つことに。
2017年 8/28(月) 近所の泌尿器科へ
なんとなく不安を抱えた週明け。
本当は朝イチで総合病院へ行きたかったところですが、あいにく午前中は歯医者の予約と映画のチケットを取ってしまっていたので午後から病院へ。
近くの総合病院の泌尿器科は午前のみの診察受付だったので、近場の泌尿器科へ行くことにしました。
物腰の柔らかい先生で、ホッとしつつ、人生初の「初対面のオッサンにきん○まを触られる」という経験をしました。そしてジェルを塗られエコー検査。
オッサンにタマ揉まれてきました😇
— yamapi (@yamapi33) 2017年8月28日
そこでの結果は
「ネットなんかで色々調べたと思うけど、そういうのじゃないと思うから安心してね」
「炎症を起こして右の睾丸全体が腫れているようだから、抑える薬を出しておきますね」
「でも、1人の診察だけでは確実では無いし、総合病院でも
一応診てもらいましょう。紹介状書きます」
という感じ。
ともかく「精巣腫瘍とかそういうのじゃ無いんだ」と安心していました。
2017年 9/1(金) 総合病院の泌尿器科へ
違和感に気が付いてから1週間。
紹介状を持って最寄りの総合病院へ行ってきました。
院内にコンビニやコーヒーショップも入っている綺麗で大きな病院です。
紹介してもらった先生も優しそうな男性で安心しました。
先日と同様に触診とエコー検査をしていると、先生から
「ご結婚は…(結婚指輪をみて)されてますね」
「お子さんは?」
と、きん○まを触りながら質問が。
僕「(…?世間話?)…妻が妊娠5ヶ月ですね。初めての子です」
と答えると
「ああ、そうなんですね」と。
ち○こ丸出しで何話しとるんだろ、と思いつつも触診とエコーが終了。
その後、再度診察室に呼ばれました。
先生「腫瘍ができているので…取りましょう」
僕「え?」
ちょっと理解が追いつかないまま呆気に取られていると、
詳しい説明がされました。要約すると
- 精巣の腫瘍(ガン)は取り出してみないと良性、悪性の判断ができない
とのこと。
悪性(精巣ガン)ならもちろん摘出しなければならないし、良性だった場合なら「良かったね」で済む、だとか。
ちなみに、睾丸の腫瘍は9割以上が悪性だそうです。
マジかよ…と思いつつも、散々ネットで精巣腫瘍については調べていたこともあってか割りとすんなり受け入れられた気もします。
その他
- 睾丸が1つになっても精子は作られる
- 同様に、睾丸1つでも勃起などその他男性機能にも影響はない
と説明を受けました。
大体は「精巣腫瘍」とググると出てくる情報の通りでしたね。
どうやら緊急で摘出をしなければならないような状況では無いようです。
悪性だった場合、摘出後もガンの再発の可能性があるため、定期的な検診と再発防止のための抗ガン治療をしていく必要があるとのことでした。
その際、抗ガン剤の副作用で精子が一時的に作れなくなってしまうので、2人目以降を考えているなら念のため精子保存もしたほうがいいとのことでした。
触診・エコーの際に子供について聞かれたのはこれだったのか…と納得。
その後、手術の日程を仮抑えしたあと
入院前の検査ということで血液検査やCT、レントゲンなどを行いました。
血液検査では貧血のような状態になり急遽休ませてもらうなど予想外の展開もありました。
朝食を取っていなかったからなのか、思っていたより精神的にキていたのか…
妻は仕事中でしたが、電話で「きん○ま取ることになったわ…」と伝えたところ
「この間の診断は何やったの!?」と言いつつも、「絶対良くなるから頑張ろうね」と励ましてくれました。涙出そうでした…。
その後、1人になってまた何とも言えない不安が湧き上がってきました。
耐えられず
再来週、手術して入院するのがほぼ確定になりました😇
— yamapi (@yamapi33) 2017年9月1日
軽口っぽく呟いてみたところ、温かいリプライを多くの方に頂いて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
だいぶ気が紛れました。
今後の日程
まず9月8日、転移などの状況を調べるためMRI検査を受けます。
そして9月11日の午後から入院して、12日に摘出手術が行われる予定。
入院期間は4日ほど。意外に短いみたいで安心しました。
しかし、万が一転移があった場合は話は変わってくるようです。
ステージにもよりますが、抗ガン治療に専念しなければなりません。
今はこれが本当に怖いです。
つらつらと状況を書いてきましたが、今の僕の状況はこんな感じ。
精巣腫瘍(精巣ガン)は、日本人だと10万人に1人という確率の症例が少ないガンだそうです。冒頭に書いたとおり、「なんで俺が…」とやはり受け入れきれない部分もあります。
しかし、精巣腫瘍は早期に治療すればほぼ100%、転移していた場合でも80%が治るガンです。
しっかり治療して、必ず完治させます。
戌の日の安産祈願してきました。
安定期入ったって事でご報告。
来年、家族が増えます👪 pic.twitter.com/qfLDf2Liz5— yamapi (@yamapi33) 2017年8月15日
生まれてくる子の為にも頑張らないと。
また経過は記事にしたいと思っています。
追記
ブコメにあった「さよならタマちゃん」
という、精巣腫瘍で闘病された方の漫画を読んでみました。
この方は転移しており、手術後の抗ガン剤治療についてがメインで描かれています。
可愛いタッチの絵ですが、闘病中の心理状態や周りの方の姿など大変心に刺さりました。
読んだことで、より恐怖も強くなりましたが、同時に頑張ろうという気になりました。家族の存在って重要だな、と改めて感じる良書です。
興味のある方は是非読んでみてください。
摘出してきました
おわり