XiaomiのフラッグシップモデルであるMiシリーズの2018年モデル「Mi Mix 2S」を購入したのでレビューしていきます。
過去のAndroid歴は、P8 lite→ZenFone3→ZenFone4と、ミドルスペック機を乗り継いできているので、今回触れるMi Mix 2Sが初のフラッグシップ級のスマートフォンです。
簡単に特徴をまとめると
- Snapdragon845搭載でiPhone Xを超えるスペック
- 高級感あるセラミックボディ
- ノッチ無しの3辺ベゼルレス5.99インチディスプレイ
- AI搭載のデュアルカメラで簡単に綺麗な写真が撮れる
- 急速充電が便利&Qi(ワイヤレス充電)対応
- 5万円台で購入できる
- 日本語完全対応
といった感じ。
最大のポイントとしては、iPhone Xを超える性能のSoCを搭載しながら、価格は5万円台で購入できるというコストパフォーマンスの良さでしょう。
以前はライトな使い方だったのでミドルクラスで十分だったのが、スマホゲーム「FGO(Fate/Grand Order)」をプレイするようになって「ストレスなく遊びたい」という欲求が強くなってきたのが購入の決め手となりました。
レビュー内ではFGOプレイ時の速度比較動画も載せていますので参考にどうぞ。
スペック
2018年7月現在、Androidスマートフォン搭載のものでは世界最高のSoCである「Snapdragon845」を搭載しつつ、RAMも6GB/8GBと十分すぎる容量を選択可能になっています。
ストレージも最大で256GBまで選択可能です。
MicroSDでの拡張が出来ないので、大容量のものを選んだほうが安心ではありますが、僕の場合は過去の使用状況を見るに64GBで十分と判断したので下位モデルのRAM 6GB/ROM 64GBのものを購入しました。
技適の問題はありますが、対応周波数は日本にほぼ完全対応しているのもポイントです。(グローバルモデルのみ)
ドコモのband19、ソフトバンクのband8、auのband18などのプラチナバンドや、ドコモのプラスエリアband6にも対応しているので山間部でも安心です。
また、4G+4Gで同時待ち受けが可能なDSDV対応なのも、まだまだ対応機種が少ないので見逃せないですね。
開封・外観レビュー
【内容物】
・Mi Mix 2S 本体
・ハードケース
・USB Type-C→3.5mmイヤホンジャック変換アダプタ
・ACアダプタ(EUプラグ)
・USB Type-Cケーブル
・マニュアル
画面保護フィルムは同梱していませんので別途購入が必要です。
僕は覗き見防止が欲しかったので、国内で様々な機種のオリジナルフィルムを製造しているPDA工房さんのものを購入しました。
5.99インチ大画面3辺ベゼルレスのディスプレイ
背面は鏡面が美しいセラミックボディ。
指紋認証とカメラに「MI MIX DESIGNED BY XIAOMI」の文字が入っています。
付属のACアダプタはEUプラグなので、そのままでは使えません。
変換プラグか他のACアダプタを用意しましょう。
底部。充電端子はUSB Type-Cです。
左側面。電源・音量プラス・マイナスのボタン
右側面。SIMカードのスロットが付いています。
上部。
付属のハードカバーを装着するとこんな感じ。
カラーは濃いチャコールのような感じで、カメラ部の突起をフォローできるのが良いですね。サラサラとしていて少し滑る感じはしますが、手で持った感じは馴染みがよく、オマケとしては十分すぎるクオリティ。
ソフトウェア
XiaomiはMIUIというAndroidベースのカスタムOSを採用しています。
現行のバージョンは9ですが、7月中に10がリリースされるようです。
Xiaomi端末は日本語対応のためにROM焼きしなければならないのが以前までネックでしたが、MIUI9より日本語に完全対応となりました。
ここに来て、一気に中華スマホ初心者でもオススメできるメーカーになったなと感じます。
プリインストールにXiaomi製のアプリが7〜8個あるのは少し気になりますが、独自OSの機種ならこんなもんでしょう。
ベンチマーク
AntutuのランキングではAndroidで8位のスコア260131。iPhone Xのスコアが236983なので、ベンチマークのスコアとしては超えちゃってますね。
自分で回してみても、概ね同等の数値が出ました。
Mi Mix 2S、MIUI10 betaを入れて初期化されたついでにAntutu。
なかなか良いスコア出ました pic.twitter.com/coDDwmLVIy— yamapi (@yamapi33) July 8, 2018
3Dのスコアが10万を超えてることからも想像できますが、実際に試してみたところ
「荒野行動」「PUBG モバイル」などの高負荷な3Dゲームでも最高設定でスムーズに遊ぶことができました。
カメラ性能
前モデルであるMi Mix 2からの大きな進化として挙げられるのがカメラです。
それまでは他社と比べてカメラに注力している印象のなかったXiaomiですが、Mi Mix 2SはSony製1200万画素のデュアルカメラにAI機能搭載と、他社にも負けないスペックになっています。
カメラ性能を評価している「DXO MARK」では、iPhone Xと並ぶスコア「97」を記録しており、外部からの評価も高いです。
これらは公式サイトの作例だけあって、流石にきれいですね。
AIモードでオート撮影してみた作例はこんな感じ。
シーンを自動で判別するAIは
このように、判別するとそれに合ったアイコンに変わっているのが分かります。
AI撮影とAIなしを比較すると、AI撮影は彩度と露出が増してSNSに映えそうな仕上がりになっているのが分かります。
特に設定なしでもサクッといい感じで撮れるのは大きな強みですね。
逆に、カメラ性能にこだわりが無いのであればMi Mix 2がかなり値崩れしているのでコスパ抜群。Snapdragon835・RAM 6GB搭載でクーポンを使えば3万円台と破格になっています。
【Mi Mix 2 商品リンク】
・Amazon
・GearBest
・Banggood クーポンコード:7BGMix2C $356.99
その他
指紋認証が超早い。顔認証も使える
Mi Mix 2Sの指紋認証は背面にあるタイプ。手に持った際、自然に触れられる位置にあるので違和感なく、解除はめちゃくちゃ早いです。本当に一瞬。
また、iPhone Xで話題となっていた顔認証も搭載しています。
ただし、こちらはリリースされている地域がまだ限られているので、地域設定を日本にしていると使うことが出来ません。地域を「台湾」にすることで試すことができましたが、こちらも高速で驚きました。将来的には日本でも対応するかと思います。
…まぁ指紋認証で十分だなとは思いますがw
急速充電が本当に急速
Mi Mix 2SはQuick Charge 3.0に対応してるんですが、これがまた早いです。
0%から満充電まで1時間半程度、80%くらいまでなら50分程で充電ができました。
付属のACアダプタはEUプラグでサイズ的に不格好なので、個人的には対応している認証製品を使うのがおすすめ。僕はcheeroのACアダプタを使っています。
Qi(ワイヤレス充電)対応
ケーブル抜き差しの手間がなくなるワイヤレス充電「Qi」にも対応しています。
最上位モデル以外はQi対応充電器が付属していないので、使う場合は別途購入しましょう。
僕はAnkerのものを使っていますが、問題なく充電できています。
ただ、ケーブルでの充電に比べると、充電速度は遅めです。(急速充電と比較するのは酷ですが)
気になった点
・動画撮影時の音声が低品質(バグ)
・本体の重さ(実測189g)
・MicroSDカード非対応
かなり完成度の高い機種ですが、細かな点を挙げるとこんなところです。
動画撮影時の低音質バグについては、Xiaomiのユーザーフォーラムでも報告があがっていて、実機でも再現を確認しました。
ただ、MIUI9.5.20より修正されているのでアップデートで改善できます。
重量とSDカード非対応については購入前に要検討ですね。
僕はどちらも許容範囲だったので気になりませんでした。
重量については、むしろ重さが所有欲を満たしてくれるような感覚もありますし、5.99インチというサイズ感を考えると違和感はありません。
総評
盛れるだけ盛ったスペックながら、同クラスのSoC搭載機と比較して安価に購入できるので、スペック面でのコスパを求める方には特におすすめの機種です。
現在Miシリーズは最新の「Mi 8」がリリースされていますが、そこと比較すると価格と日本への対応バンドで差があるので、日本向きなのはMi Mix 2Sと言えます。
デザインも高級感あるミニマルな仕上がりで、ディスプレイにノッチがなくギリギリまで画面を使えるのも◎。
ハイスペックなスマホをお値打ちに手に入れたいと考えている方なら、間違いなく満足できると思いますよ。
海外サイトで購入するのが最安値になる都合で、その点だけ敷居が高いですが、住所入力が少し手間なだけで簡単に購入することができます。
購入方法
【Mi Mix 2S 商品リンク】
・Amazon
・GearBest
・Banggood
詳しい購入方法については以下の記事を参考にどうぞ。
GearBest(ギアベスト)での注文方法・クーポンの使い方を解説。手軽に中華ガジェットが輸入できます! – ビルメンデス